人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

ドバイ&高松宮記念

2006-03-26 22:39:27 | 競馬データ
 昨夜は予想しながらドバイ5レースを楽しんでいたが、まずはそのレースを振り返る。最初は昨日もちょっと触れた【ゴドルフィンマイル】(G2・1600mダート)。豊騎乗のユートピア(牡6・橋口厩舎)が、好スタートから終始先頭を進み、直線も絶好の手応えでウィンリバーウィン (Win River Win)を4馬身突き放し優勝。1/4馬身差の3着にはジャックサリヴァン( Jack Sullivan)が入った。勝ったユートピアは父フォーティナイナー、母ドリームビジョン(父NT)という血統。’02年の【全日本2歳優駿】(交流GⅠ)で初GⅠ制覇。’03年も【ダービーGP】(交流GⅠ)も快勝し、’04【マイルCS】(交流GⅠ)、’05年【南部杯】(交流GI)連覇など、これまでGⅠ・4勝を挙げている。ドバイは’03年【UAEダービー】に出走予定だったが、イラク情勢が緊迫して断念していたので、念願の遠征を見事勝利で飾ったこととなる。通算成績は31戦8勝(交流GI・4勝、海外1戦1勝)。
 そのユートピアが挑戦するはずだった【UAEダービー】(G2・1800mダート)にはプラムドパシオン、ガブリン(南半球生まれの4歳馬)が挑戦した。レースはL.デットーリ騎乗のディスクリートキャット(Discreet Cat)(牡3、英・S.ビンスルール厩舎)が、好位追走から直線で先頭に立つと、テスティモニィ(Testimony)に6馬身差をつけて圧勝した。プラムドパシオンは2着に1/4馬身差の3着に、もう一頭の日本馬ガブリンは7着だった。勝ったディスクリートキャットは来年の【ケンタッキーダービー】の有力候補。その馬には離されたとはいえ、プラムドパシオンは大健闘といっていいだろう。なんとか怪我なく今後も成長してほしいものだ。勝ったディスクリートキャットは父Forestry、母Pretty Discreet(父Private Account)という血統の米国産馬。’05年8月に米・サラトガ競馬場のメイドン(6fダート)でデビュー勝ちを収め、その後ゴドルフィンへ移籍。前走の首・ナドアルシバ競馬場で行われた一般戦(1600mダート)も快勝していた。通算成績3戦3勝。
 次に行われた【ドバイゴールデンシャヒーン】(G1・1200mダート)は、D.コーエン騎乗のプラウドタワートゥー(Proud Tower Too)(牡4、米・S.ゴンザレス厩舎)が終始先団を進み、競り合っていたトールズエコー(Thor's Echo)に1.1/4馬身差をつけ優勝。さらに3/4馬身差の3着にはジェットウェスト(Jet West)が入った。日本から参戦のアグネスジェダイは一度離されかけたが、終盤再度追い上げ6着となった。勝ったプラウドタワートゥーは、父Proud Irish、母Dora's Tower(父Irish Tower)という血統の米国産馬。’04年6月にデビューし、3戦目のメイドン(6fダート)で初勝利。’05年【オントラストH】(7.5fダート)でも逃げ切り勝ちを収め、続く【マリブS】(G1)も連勝。しかし前走の【サンシャインミリオンズクラシックS】では11着に敗れていた。通算成績18戦6勝。
 【ドバイデューティフリー】(G1・1777m芝)は、J.スペンサー騎手のデヴィッドジュニア (David Junior)(牡4、英・B.ミーハン厩舎)が、道中中団から進み、直線で逃げるザティンマン(The Tin Man)を捕らえ、3.1/2馬身をつけ優勝。さらに1.1/4馬身差の3着にはセイハリ(Seihali)が入った。期待されたハットトリックは後方のまま12着、アサクサデンエンは先行するもズルズル後退し15着に敗れた。勝ったデヴィッドジュニアは、父Pleasant Tap、母Paradise River(父Irish River)という血統。伯父にパラダイスクリークがいる。’04年9月にデビューし、2戦目(7f芝)で初勝利。’05年【セレクトS】(英G3)で重賞初制覇を飾り、続く【英チャンピオンS】(英G1)でG1初制覇を飾った。今回の勝利でG1連勝、通算成績を10戦6勝(重賞3勝)とした。
 以前スティゴールドが制した【ドバイシーマクラシック】(首G1・2400m芝)は、C.ルメール騎乗のハーツクライ(牡5・橋口厩舎)が、スタートから先頭に立ち、直線に入っても脚色は衰えず、コリアーヒル【Collier Hill】に4.1/4馬身差をつけて圧勝。さらに1.1/4馬身差の3着にはファルスタッフ(Falstaff)が入った。とにかく「強い!」の一言。これからは【キングジョージ】、【凱旋門賞】も視野に入れるらしいが、もしかしたら【凱旋門賞】ではディープインパクトとの再戦が見られるかもしれない。勝ったハーツクライは、父SS、母はJRA・9勝を挙げたアイリッシュダンス(父トニービン)という血統。全兄にはアグネスシラヌイがいる。’04年1月のデビュー戦で初勝利。’04年【日本ダービー】、’05年【宝塚記念】、【ジャパンC】(全てGⅠ)ではいずれも2着に好走し、前走の【有馬記念】(GⅠ)ではディープインパクトを破ってGI初制覇を成し遂げていた。通算成績は17戦5勝(重賞3勝)。 日本調教馬の首G1制覇は初で、【シーマクラシック】は’01年ステイゴールド以来2度目。また、管理する橋口調教師は、【ゴドルフィンマイル】(首G2)のユートピアに続き、管理馬2戦2勝の快挙を成し遂げた。日本調教馬のドバイでの勝利はステイゴールドが制して以来となり2頭目。鞍上の豊も同レース以来のドバイ2勝目となった。あっぱれ!
 大将格カネヒキリが挑戦した【ドバイワールドC】(首G1・2000mダート)は、L.デットーリ騎乗のエレクトロキューショニスト(Electrocutionist)(牡5、英・S.ビンスルール厩舎)が、道中は中団追走から直線で外に持ち出すと、粘るブラスハット(Brass Hat)に1/1/2馬身をつけ優勝した。さらに3馬身差の3着にはウィルコ(Wilko)が入った。日本から参戦のカネヒキリは5着、スターキングマンは8着だった。カネヒキリは直線弾けるかに見えたが完敗。詳しい敗因はわからないが、さすがに世界の壁は高かったということだろう。勝ったエレクトロキューショニストは、父Red Ransom、母Elbaaha(父アラジ)という血統の米国産馬。’04年4月に伊・ヴァリアニ厩舎からデビュー。’05年【ミラノ大賞典】(伊G1)でG1初制覇を飾り、続く【英インターナショナルS】(英G1)で日本から参戦したゼンノロブロイをクビ差退け優勝している(日本馬にとっては天敵!?)。【カナディアン国際S】(加G1)3着後にゴドルフィンへ移籍し、前走はマクトゥームチャレンジ第3戦(首G2)に出走。初ダート戦ながら7馬身差の圧勝劇を演じていた。通算成績10戦8勝(重賞5勝)。
 今回のドバイは橋口勢の2勝で世界に日本競馬の存在を魅せたが、その他も大健闘であったと言えるだろう(ハットトリック、アサクサデンエンは期待はずれ)。これで世界がまた一歩近づいた。
 日本の競馬を振り返る。中京で行われた【高松宮記念】は、僕が本命に推した柴田善騎乗の4番人気オレハマッテルゼ(牡6・音無厩舎)が好位追走から直線抜け出し、2番人気ラインクラフトをクビ差抑えて優勝した。3着には3番人気シーイズトウショウが入った。オレハマッテルゼだが、僕が思っていたより楽勝であった。スタートの良さや抜け出したらソラを使うことを考えたら、柴田善が言うようにこの馬は1200mの方が良さそうだ。秋のサイレントウィットネスとの闘いは面白いかも・・・。2着のラインクラフトはさすがにGⅠ馬、万全ならもっと接近していたかもしれない。5月の【ヴィクトリアマイル】は最有力候補だろう。3着シーイズトウショウはやはり中京だとよく走る。4着に追い上げてきたネイティブハートも大健闘、内田博はやっぱり凄い。それに比べ1番人気のシンボリグランはスタートの出遅れ(今までよりマシ)と二の足の鈍さが致命的だった。ああなったらいくらデムーロでも・・・。
 勝ったオレハマッテルゼは、父SS、母カーリーエンジェル(父ジャッジアンジェルーチ)という血統。全姉にエガオヲミセテ、叔母にエアグルーヴ、従妹にアドマイヤグルーヴ、祖母にダイナカールがいる。’03年5月にデビューし、4戦目に初勝利。芝の中距離でコンスタントに好走し、’05年【京王杯スプリングC】2着の後、【安田記念】に出走(11着)。’06年【京都金杯】では1番人気に推されるも9着に敗れ、続く【東京新聞杯】は2着。前走の【阪急杯】は3着で、今回、重賞制覇がGI勝利となった(シンコウキング、ショウナンカンプに次いで3頭目)。通算成績26戦8勝。鞍上の柴田善は、なんと’00年の【高松宮記念】をキングヘイローで制して以来、6年ぶりのJRA・GⅠ制覇で通算6勝目(関東の騎手では’04年【朝日FS】の後藤以来)。JRA重賞は、シルクフェイマスで制した【アメリカJCC】に続き今年2勝目(通算69勝目)。管理する音無師は今年のJRA重賞2勝目で、通算では18勝目。リンカーンで制した【日経賞】に続く2日連続の重賞制覇で、GⅠは初勝利となった。
 中山で行われた【マーチS】は、横山典騎乗の2番人気ヒシアトラス(牡6・中野厩舎)が道中先団追走から4角手前で追い出すと、先に抜け出した10番人気プライドキムをゴール手前で捕らえ、1/2馬身差をつけて優勝した。さらに2.1/2馬身差の3着には7番人気ベラージオが入った。僕が推したワイルドワンダーは直線失速し5着に敗れた。
 勝ったヒシアトラスは、父ティンバーカントリー、母がタックスヘイブン(父Alydar)という血統。’03年2月のデビュー戦を5馬身差で圧勝すると、その後もダート中心に使われ、’05年【平安S】で重賞初制覇。今回の勝利も含め、これまでの勝ち鞍は全てダート1800mで挙げている。通算成績32戦9勝(うち地方1戦0勝、重賞2勝)。鞍上の横山典は、絶好調でリンカーンで制した【日経賞】に続く2日連続のJRA重賞勝利で今年のJRA重賞3勝目(通算87勝目)。管理する中野師は同馬で制した’05年【平安S】以来で通算38勝目となった。
 今日は【高松宮記念】は馬単的中したものの、収支的には大幅マイナス。逆転を狙った各場の最終はすべてリンドシェ-バー産駒が勝つという珍しい一日だったが、そのうち2レースで僕は大失敗してしまった。中山12Rでは3連複馬券が写真判定で負け(来ていたら2156倍)、中京12Rでは3連複流しで3着馬が点数をケチったばかりにヌケてしまった。このようにGⅠは的中しても、馬券全体としては相変わらずどん底に“オレハマッテルゼ(俺嵌ってるぜ)”である。
コメント (1)
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