風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

直木賞

2015-01-18 | 読書
ここでこれまで取り上げてきた
きいろいゾウ」「さくら」「白いしるし」の作者
西加奈子さんの直木賞受賞の報が先週飛び込んできた。
好きな作家だけにとても嬉しい。

彼女の作品に一貫して書かれているのは
人と人との出会いや繋がり。(時には動物との繋がり)
殺伐とした社会の中でこういう作品に出会うと
とても暖かく、優しい気持ちになれる。
人はひとりではなにもできないし
他との繋がりを持たないでいると争いになる。
この社会・・・というか世界、
自分以外の人を知り、認め、繋がることこそ
最も大事なことだと思うのだ。

西さん自身は否定するかもしれないが
彼女のこの作風は
やはり中東で生まれ育った中から生まれてきたものだと
つくづく思うのだ。

写真は西さんのOfficial Siteから借用。
ワタシも好きなタッチのイラスト。
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