風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

優先順位

2012-06-12 | 世界・平和
以前仕事で
とある政府関係団体を訪問し
事業について聞いたことがある。
事業案内に書かれてある主要事業はほとんど
「最近は行っていません」
それでは
所轄省庁からの再就職&出向職員だらけのこの団体は
国から予算をもらいながら何のために存在しているのか。
「団体の存続が一番大事なのです」
というのは何のため?

行政刷新会議で
世界青年の船事業が「廃止」と答申されたらしい。
「割高の船を使う意味があるのか」
「当事者負担が1割というのは低すぎる」
では金持ちしか国際交流事業に参加できないのか?

広く世界を見る見識を育てるには
実際に体験することが一番大事なこと。
それが将来の国を支える人材を育てることになる。
いわば「国づくりの先行投資」だ。
企業でも将来を見据えた先行投資や教育を怠るところは
やがて衰退し淘汰される。
苦しい時にも、無理にでも予算を捻出して
未来への投資を行うはずだ。
それを「廃止」し、
のうのうと「現在の自分の身を守る」ことしか考えない
「政府関係団体」の存在は一体どうなるのか。

本当の意味で「国益を損な」っているのは
そういう団体とその職員、
そして自分の将来の「再就職先」を守ろうとする
エラい方々なのではなかろうか。

行政刷新会議は見直し事業の優先度を間違えている。
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