風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

運転免許返納について考えてみた

2022-05-22 | 社会

先日こんなニュースがマスコミに流れた。
論調は概ね好意的に伝えられたものだった。
確かに、まだ高齢者扱いになっていない私ぐらいの歳でも
若い時ほど機敏な動きはできなくなっているし
歳を重ねるごとに判断力も徐々に鈍ってくるのだろう。
池袋の事件を契機に、高齢者の運転が問題視されているから
この流れもムベなるかな。

でもね、確かに都会では車がなくても支障ないかもしれないが
公共交通機関に乏しい地方では車なしの生活は難しい。
買い物をする店すら歩いていけるところになかったりするのだ。
特に農家は機械を運んだり、出荷したり、必須アイテムだ。
全国的に農家の平均年齢は高いから、高齢者運転は当たり前。
中には90歳を超えてまだ現役の人もいる。

高齢者運転問題は、それだけでは解決できないだろう。
農業後継者問題や公共交通機関の問題も孕む。
農業後継者問題は日本の食料自給率にも関わってくる。
公共交通機関は民間だけでは解決が難しい。
それだけ奥が深い問題を、
単に免許返納すればいいと考えるのは浅慮だろう。

さて西川きよしさんは75歳とのこと。
私もあと13年か・・・。
コメント
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