風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

リノベーションスクール@花巻 事前講演会

2017-07-30 | 世界・平和


いよいよ花巻でリノベーションスクールが開催される。
今回はそれを前に、第一人者とされる島田さんの講演会。

東京ではまちの再開発が盛んに行われるが
再開発とは、言って見れば街を全て作り変える試み。
莫大な資金をかけ、大規模で行われるのが常だ。
その結果、全く新しいまちができる。

しかし地方においては
莫大なお金をかけて莫大な収益を上げられるほどの
経済力も、企業も無い。
地方のまちが元気になるとは
大きなお金を動かして大規模に行うのではなく
ひとりひとりが回す小さい歯車が
たくさん回り始めることを言うのではなかろうか。
だからまちをすっかり作り変えるのではなく
それまでのまちを生かすやり方が良いと思うのだ。

それと、新しいまちは無機質なところから始まる。
新しい建物に入るのは、中央資本のチェーン店が多いだろう。
そうするとどうしても全国一律、
金太郎飴のようなまちになりがちだ。
古い町並みには、それまでの歴史や物語がある。
たくさんの人たちの思い出もある。
それを生かしながらまちづくりするのが
リノベーションまちづくりだと思う。
新しい物語を付与しなくても
すでにある物語をそのまま生かすまちづくり。
人の温もりもそこにはある。

まちの活性化に一番必要なのは
密かに「コミュニティ」だと思っている。
人と人とのつながりがまちに活気を生み出す。
決してハードではない。たぶん。
(ハードが人を呼ぶためにはそれなりの仕掛けが必要)
人のつながり、人の温もり、思い出、歴史・・・
そんなものが今の花巻に最も必要だと思うのだ。
この講演会でも、リノベスクールでも、参加することで
新しい人との出会いがあり、コミュニティが生まれるだろう。
マルカンビル大食堂営業再開劇でもあったように。

そこに暮らす人たちが温もりを感じるまち、
「ここが自分たちのまち」だと胸を張れるまち。
人と人とがつながる、そして人を呼ぶまち。
そんなまちを作っていこう。
コメント
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