風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

芸と伝統と生活と地域文化

2017-01-03 | 神楽・芸能










昨日のNHK BS3で18時半からの1時間番組
「疾走!神楽男子」を見た。
伊勢太神楽を代々受け継いでいる若い家元が
大学出たての若者たちと切磋琢磨する話。
この番組を見るまで知らなかったけど
伊勢太神楽はこれを職業にしているプロ集団で
年間300日は各地を旅しているらしい。
伊勢神宮になかなか参拝できない遠隔地の人々へ
いわば神様の出張サービスのような形で
西日本を中心に400年前から回って歩いているとのこと。
どうやら宗教法人として、全員神職になるらしい。

さすが、国の無形文化財であり
しかも職業として意識高くやっている人たち。
アマチュアの我々とは違う。
でもね、一昨日の元旦神楽奉納や
毎年2月に2日間かけて地域を回って歩く春祈祷、
そして、これまた毎年8月にお招きいただく
金比羅講の奉納神楽など、我々も体験していることと
共通する部分がたくさんあった。
楽しみにして集まってくれる方々がいて、
地域を回って歩くと例年通りの方々が迎えてくれ、
いつもご馳走を作って歓待してくれる。
伊勢太神楽も我々も、そういう体験を通して
その地域、地域とつながっている。

ただ、我々も感じてきていることが、彼らにも。
年々回るべき家が減ってきている。
年寄りがいなくなって空き家になってしまったり、
もう表に出てこれなくなって呼ばれなかったり。
地方の高齢化、過疎化をリアルに実感する。
それにより、伝統芸能や伝統的生活習慣が消えていく。
果たしてこれからの日本はそれでいいのだろうか。
コメント
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