風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

平和

2012-12-05 | 世界・平和
「私たちは戦争のある時代に生まれました。
 繁栄とか協和という言葉は耳にしても
 平和という言葉は聞いたことがなかった。
 私など、
 あれは戦後にできた言葉だと思っていたほどです」

とある小説に出てくる登場人物の言葉だ。
最初の一行が無かったら・・・。
なんか今回の選挙のようだ。
「経済発展や原発や防衛という言葉は耳にしても
 平和という言葉は聞かない」
「平和」は当たり前の概念だろうか。
国防軍などという物騒な言葉も耳にしているのだが。
戦前に似ている今の状況。
声高に、断定的に物事を語る人に衆聞は傾きがちだが
それはかつての軍部も、ヒトラーもそうだった。
よく考えよう。

「多くの兵士は戦争がいつ終わるのかを
 本能的に知っていたと思います。
 自分が死んだ時です。
 殺されるにしても自決するにしても、
 その時点で確実に終わる。
 逆に言うと、
 その瞬間が訪れるまで延々とこの状態が続く。
 だからあれは、実に切ない戦いでした。
 死ぬまで続く戦い。」
コメント
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