風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

北国の1月

2009-01-16 | 風屋日記
寒さが続くと
屋根の雪が融けないからぺっこなたろすしかできない。
(「ぺっこ=小さい」「たろす=たるひ=垂氷=つらら」)
雪が降る日はそれほど冷えない。朝でせいぜい-5度ぐらい。
(日中氷点下の真冬日でも日が射せば雪は融ける。陽光は偉大)
ただし朝の最低気温が-5度を下回ると水道凍結が増えるので
翌日の天気予報を見ながら水道を落とす必要がある。
道路凍結で一番コワいのは
昼間好天で多少雪が融け、濡れた道路が夕方に再度凍結、
その上にパラっと粉雪が被った状態。
前の車が急に停まってもそんな時はもうどうしようもない。

氷点下2桁になるのは朝から快晴の日。
そんな朝は呼吸をすると鼻の中で鼻毛が凍る。
(昔口ヒゲをはやしていた頃は、鼻からの吐息が凍り、
 口を開くと引っ張られて痛いので笑えなかった)
そんな日にハードに走り、口呼吸をすると
冷えた空気が直接肺に入って低体温症で倒れそうになる。
(会社に遅刻しそうになり、-16度の朝走って倒れた経験あり)
窓の結露が凍りつくため当地では2重サッシが必需品。
雪国仕様のワイパーを装着していても、
ちょっと寒いとフロントガラスに凍ってくっついてしまうため、
駐車中はワイパーをいつも上げておく必要がある。

地吹雪の時は舞い上がる粉雪でホワイトアウトになり
車を運転していると前が全く見えなくなる。
吹雪いていなくても、曇った日にはコントラストが弱まり
雪の陰影が見えないので道路と田圃の境目がわからなくなる。
(こんな日はよく田圃の積雪の中に車が突っ込んでいる)
ただし積雪中の道路は凍結道路に比べ、意外に車で走りやすい。
積雪が20cmを越えると除雪車が朝暗いうちから出動するが、
道路の除雪に伴って家の前に雪の山脈ができるため
出勤時車を出せなくなって慌てることがよくある。
積雪が続き、道路脇の雪の山脈が高く、デカくなると
横断歩道をわたろうとする人が全く見えなくなってしまう。



これが北国の冬の常識。
こんな季節の中、明日からセンター試験が始まる。
3年前は長男を、昨年は次男を雪の中車で送っていった。
今年も子どもと一緒に緊張しながら、雪道を慎重に運転しながら
でも車内では殊更快活に振る舞ってみせながら
色んな思いを胸に送っていく親がたくさんいるだろう。

もちろん当地の受験生ばかりじゃなく
全国の受験生達、結果は後からついてくる。
まずは悔いなくBESTを尽くせるよう落ち着いて頑張れ。
コメント (5)
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