風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

花巻逍遥 vol.2

2007-02-12 | 風屋日記
前回からだいぶ時間が経っちゃったけど、
今日は何の予定もない休日だったから
ふと思い立ってあちこちの写真を撮ってきたよ。

さいかち淵

ここは「さいかち淵」。
北上川の支流、豊沢川の河原だ。
宮沢賢治さんの長篇「風の又三郎」の元になった
短編童話「さいかち淵」の舞台。
作品の中の子ども達はここで魚取りをしていた。
今でもアユやカジカ、ヤマメが泳ぐ川だ。

枯れ木の間にちらほら新芽が顔をだし、
バッケもポツポツ見えてたよ。


胡四王山

ここは胡四王山。
賢治さんが大好きな場所で、よく散策もしていたとのこと。
遺言にあった、あの「経埋ムベキ山」のひとつだ。
この写真は山中の散策路から賢治記念館の方向を望む。

こんなところを賢治さんはよく歩いていたらしいが、
賢治記念館、イーハトーヴ館、南斜花壇はともかくとして、
近隣の山も木を伐採し森を切り開いて
ここ10年ほどの間に童話村や市立博物館ができてしまった。
ここいら一体から当時の面影が消えて行くのは残念。

胡四王山頂

胡四王山頂からの景色。
花巻市街地ではなく北の方角を写してみた。
遠くに雲に隠れて裾野だけ見える岩手山があるけど、
・・・見えるかな?

胡四王神社

山頂にある胡四王神社。
坂上田村麿呂の建立と伝えられる歴史ある古社。
岩手県指定民俗文化財の胡四王神楽の本拠でもある。
左奥に見えるのが神楽殿。

この山頂のどこかに
賢治さんの遺言の法華経が埋められている。


イギリス海岸

胡四王山のあとは、お馴染みのイギリス海岸。
いつもの年だと雪に被われて入るものの、
北上川の水が少なくて地層が出ていることもあるのだが、
今年は山に降った雪もすぐ融け、雨も降るので
川の水量も豊富だね。
賢治さんが「ドーバー海峡と同じ地質」と言った
堆積地層は見えそうもない。


のんびりドライブの後は、帰りには産直店「案山子」で
プリン大福をおみやげに購入して実家へ。
母と、たまたま来ていた妹、姪とお茶して帰った。
穏やかな休日。
コメント (4)
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