風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

大学教育

2005-11-29 | 風屋日記
先日長男が申し込んでいた、各大学の学校案内&願書が
一度にどさっと昨日届いた。
国立3校と私立3校。私立もう1校はたぶんおっつけ届くと思う。
どうして国立が3校もあるかというと、
センター試験の結果次第でどこを受けるか決まるため(笑)
私立も4校全て受ける積もりはないが、可能性レベルで取り寄せた。
私もちらちら開いてみる。
各大学のカリキュラムを見ると面白そうだなぁ・・・。
今、改めて勉強してみたいものばかりだ。

ところで少子化の動きに反比例するように、大学は増えている。
当然各校とも学生の争奪戦に懸命な努力を続ける。
昨年あたりから緩和されてきたとはいえ、まだまだ就職難。
学生を集める手っ取り早い方法は高い就職率だから、
各校まずまっ先にそれをPRする。
・・・のはわかるけど、ちょっと苦言も呈したいなぁ。

就職に直接結び付けるための「実学主義」の大学が多すぎないか?
高等教育に必要不可欠だと私が考える、
専門性の高い「学問」や「教養」はどこにいったんだろう。
もちろんそれらを追求している大学も一部にはあるが、
例えば昨日見た学校案内。
本来なら「学問」「教養」が創立以来の教育哲学だと思われた某大学、
最初の頁を割いて司法試験、公認会計士試験、弁理士試験のほか、
国家公務員1種の合格者の年度別推移を大きく掲げている。
おいおい・・・ブルータスよ、お前もか状態( ;^^)ヘ..

大学の専門学校化や大学生の学力低下が叫ばれているけれど、
学校経営に腐心するあまり、大学自体がそういうことを招いてるんじゃないの?
だいたい、企業が新卒に期待するのは将来性。
即戦力なんて期待してないし、正直使い物にならない。
それよりも人間性や学ぶ力を持つ基礎学力の方が大事だぜ。
それと逞しく生きる力かな。

長男は就職に直接的には結びつかない分野を専攻しようとしている。
その意気や、よし。
考える力と生きる力さえ持っていれば、何やったって食っていけるぞ。
いざとなったら体力勝負の仕事だってある。
先のことばかり考えていても仕方がない。
将来は自分次第でどうにでもなるから、
今は好きな分野を思いっきり勉強しろよ。
コメント
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