さいたま市浦和区  小泉漢方堂鍼灸療院

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経絡治療学会学術大会2018

2018-04-10 20:17:02 | 日記・エッセイ・コラム

 

先日、経絡治療学会学術大会2018が東京有明医療大学で開催されました。

私も症例発表をしてきましたよ。

決して休診して遊んでいたわけではございません(笑)

 

概要は以下のような感じです。

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 「本治が功を奏した腱鞘炎と頻尿」

Ⅰ症状

患者:48歳 女性

主訴:左手関節尺側痛。整形外科にて腱鞘炎との診断

現病歴:一カ月半前から左前腕の回内で痛む。増悪傾向。重いフライパンを持ったからかもしれない。

随伴症状:第三子出産後(40歳)から頻尿(10~15回/日)。7カ月前から左耳難聴。小児の頃から左扁桃炎を頻発。40歳から高脂血症。

既往症:4年前に痔を手術。

 

Ⅱ診察・証

問診:主訴の増悪緩解因子は不明で物を持つと常に痛む。頻尿と左扁桃炎は冬に悪化しやすい。最近は生理間隔が空いてきており不順気味(30~90日周期)、経血に塊あり。

脈診:腎経虚小腸経実、肝経虚、胆経実、肺経実、大腸経実

 

Ⅲ治療

治療方針:腎経補。

治療方法:ステンレス鍼1寸2番を用いて復溜、陰谷に補鍼。復溜に半米粒大の灸五壮。

 

Ⅳ経過・結果

初診(20XX年5月18日)の術後に痛み半減。

4診目(5/27)左手首の痛みなく、一昨日から夜トイレに起きなくなった。

7診目(6/14)頻尿改善。11診目(8/29)まで頻尿と扁桃炎の様子をみて治癒とした。

現在、左手首痛と頻尿は治癒したままだが、左扁桃炎は睡眠不足で1回発症したとの事。

 

~以下省略



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超簡単に言うと

「手首の痛みと頻尿と難聴が足首と膝にある腎臓を強くするツボに鍼灸したら治ったよ。」

という内容です。

 

こちらの症例で注目して頂きたいのは「フライパンを持ってから発症した左手首の痛み」が治り難くなっている本当の原因が何か?という事。

 

・小児の頃からの扁桃炎(冬に悪化)

・出産後からの頻尿(冬に悪化)

・左耳の難聴

・生理間隔が空き気味になってきている

・痔

 

など、生来の腎の弱りと、それに拍車をかけた出産の負担から、更なる腎虚を招いたという証拠になる症状が問診からだけではなく、身体にも数々現れています。

腎の弱りが酷くなってきたときに、年齢的にも生理的に腎が弱ってくる更年期の時期と重なった。

そして腎は、患部である左手首を通る経絡である手の太陽小腸経という経絡と互いに影響を与え合う関係(相克関係)にあるため、腎が弱ると左手首が炎症を起こしやすくなる…という病理になる。

だから大本の腎を強くするように鍼灸する事と、患者さんに腎が弱りやすくなる生活を改めてもらった事で、左手首の痛みのみならず、頻尿、耳鳴り、扁桃炎など、全ての症状が良くなった訳ですね。

 

よく「手首の使い過ぎで腱鞘炎…」とか診断される方がいますが、結構、間違いだったりします。

 

今回、手には鍼も灸も一切していません。

 

 

心当りのある方、多いのではないでしょうか。

病は運悪くなるのではなく、必ず原因があります。

そこを正せば良くなりますね。

 

 

この度、学会用の症例として許可を頂きました患者様に感謝の意を表します。

快くご承諾頂きまして誠に有難うございました。

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