息子が「世間体が悪いし惑うよ」とつぶやいた。孫の高校受験は志望校が残念な結果。孫は「実力不足」と諦めがいいが、息子は引きずった。反抗期が重なり孫は外出も会話も避け、部屋に籠って勉強。息子には積る思いがあったのだろう。
遠い昔、亡き父が地元大学に入学することを楽しみにしていた。まさかの不合格。落胆した父は「期待するものじゃないな」とぽつり。その後、私は他県の大学に進学できた。
息子は子育ての難しさを痛感している。「時には本音で話してみたら」と提案した。2人のこれからをそつと見守ろう。
宮崎市 小金丸潤子(71) 2022.4.15 毎日新聞鹿児島版掲載
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