「いい時に来なすったばい」と坊守は満面の笑みで迎えた。境内の一角には日を浴びて、イチョウの大木が立っている。天上の葉と敷き詰まった落ち葉は呼応するように金色に映える。この明るい光景とひっそりかんとたたずむ寺のコントラストの妙が不思議と心地よい。敷石に腰掛けしばし過ぎし日を思う。
イチョウの木の下には「橋を越え中川原越え橋を越え先づ見んとする球磨の禅院」と詠んだ与謝野晶子の碑がある。昭和7年に鉄幹と共に訪れている。
私たち夫婦もいにしえに思いをはせながら四季折々に、いやしを求めてやって来る。
伊佐市 山室恒人(63) 2009/12/4 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はkusatomoさん
イチョウの木の下には「橋を越え中川原越え橋を越え先づ見んとする球磨の禅院」と詠んだ与謝野晶子の碑がある。昭和7年に鉄幹と共に訪れている。
私たち夫婦もいにしえに思いをはせながら四季折々に、いやしを求めてやって来る。
伊佐市 山室恒人(63) 2009/12/4 毎日新聞鹿児島版掲載
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