はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

晩秋

2013-11-30 10:31:37 | はがき随筆
 夜明けが遅くなり、日暮れが早くなってきた。いつものように午前5時に起き、朝食をし、散歩に出る。寂しくなった庭先にもツワブキの花やお茶の花が咲いている。この花が咲くと、晩秋という感じになり、何となく寂しくなる。でも日中は小春日和の暖かい日が続いている。自然のたたずまいは秋の季節感が残っており、時の移り行く微妙な姿を身に感じる。
 毎朝見る山や川、空などは人の知恵をはるかに超え、自然の美しさをいとおしく思う。私の一日はいつもそこから始まる。残り少なくなった人生を、自然を愛し、人を愛してゆきたい。
  出水市 橋口礼子 2013/11/24 毎日新聞鹿児島版掲載

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