はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

地鎮祭

2013-02-21 16:15:52 | アカショウビンのつぶやき






鹿屋市で介護保険事業や助け合い、障害者支援などを行っている、
NPO法人隣の会
20年以上前からお世話になっていますが、
当時は助け合い事業所として数人のボランティアの方々で立ち上げた、
小さな助け合い組織でした。

共働きの我が家では、時々高齢の義母のお世話をお願いすることからおつきあいが始まり、
18年前、末期がんの夫を我が家で看取ったときは、
ターミナルの援助もお願いしました。
そしていよいよ、私自身がご厄介になる年齢に…。

現在は、大きな組織に成長し、NPO法人となり、
介護保険事業、障害者支援、助け合い事業と活動も多岐にわたり、
困ったときはお互い様、助け合ったり、助けたり」
を実践しています。

今回、住宅型の老人ホームの建設に取りかかり、
5月オープンに向けて関係者が集まり地鎮祭が行われました。
大規模な施設ではありませんが、
利用者と介護者がいつも近くにいることが
安心につながるように思います。

隣の会さん どうぞよろしくお願いします。

アップが遅れましたが

2013-02-21 13:40:39 | アカショウビンのつぶやき

錦江町で行われた書き初め展の撤去作業に行ってきました。
最後まで残ってくださった方々で記念の1枚です。


独心先生もホッと…






Kさんは70歳の記念に、ユニークな書を書いてくださいました。






子供達も、最後までお手伝いです。
寒い中で頑張りました。暖かいカルピス美味しかったね。
お疲れ様

コーラスのお汁粉会でした

2013-02-21 13:17:01 | アカショウビンのつぶやき


アップするのが遅れましたが、信愛コーラスのお汁粉会でした。
毎年この日は、鹿屋市コーラスフェスタと
鹿児島市で開催される、お母さんコーラス合唱祭で
歌う曲の選曲をします。

さて、今年はどんな曲かなぁ…
毎年悩むのは、歌いたい曲と実力の乖離…
ソプラノがちょっと弱い私たち、
Aのフェルマータには、びびっちゃいます。

「大丈夫、第九ではBまで出せたでしょう」と。
先生の指導力には頭が下がります。
もうダメだ…と思っても、
いつの間にか歌えるようになるんですから。

こうして決まりました。
曲は、寺島陸也
詩が、川崎 洋
「風になりたい」
もう一曲は
「モノクローム」こちらはショパンの前奏曲のアレンジです。



いよいよ、お汁粉会、皆さんの持ち寄りで、美味しく頂きました。


 
お休みが多くて、勢揃いとまではいきませんが、
今年も心を一つにして頑張ります。

「祝97歳 ケーキに笑顔」

2013-02-21 13:15:54 | 岩国エッセイサロンより
2013年2月20日 (水)

岩国市  会 員   森重 和枝 

 姑が97歳の誕生日を迎え、自宅でお祝いをすることにした。11年前に脳梗塞で倒れてから車椅子生活となり、耳も遠くなった姑は、1年前から自宅を離れ、近くの老人保健施設で暮らしている。家族皆で姑を元気づけたくて、施設から一時帰宅の許可をもらった。
 せっかくなら盛大にやろうと、近所の菓子店で生クリームたっぷりのホールケーキを特注した。ケーキの上にはイチゴをたくさん載せ、「祝九十七歳」のメッセージを添えた板チョコもあしらってもらった。

そして当日。帰宅した姑はケーキを見て大はしゃぎ。「百に近いのう」と笑顔で、切り分けられたケーキを□いっぱいにほおぱり「おいしい」を連発した。   

こんなに喜んでもらえるなんて、誕生会を開いて本当によかった。来年はもっと大きなケーキにしたい。

  (2013.02.20 朝日新聞「私の日記から」掲載)岩国エッセイサロンより転載

「ま、いいか」

2013-02-21 13:13:12 | 岩国エッセイサロンより
2013年2月19日 (火)

岩国市  会 員   吉岡 賢一

 「流し台前のマットを剥がしたら床がこんなに汚れている。どうしたらいい」 めったによこさない息子からたまに入るメールは、うす汚れた床の写真付。
「どうせこんなことよ」と愚痴の一つもこぼしながら、「重曹水をタオルにしませてね、ああしてね、こうしてね」。電話で丁寧な解説が続く。
 所帯を持ってはいても、まだまだ未熟な若夫婦にとって、母親とは生活百科事典のように頼りにされ、重宝される存在のようだ。
それよりも、もっと幅広い知識の「生き字引」を自称する父親には、なかなか声もかからん。

(2013.02.19 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載

夢に見た帆船

2013-02-21 13:10:39 | はがき随筆


 「太平洋の白鳥」。新聞にある日本丸寄港の見出し。夜を彩るイルミネーションの写真は、出不精に陥りがちな私にスイッチを入れ、停泊中の波止場へ足を運ばせた。雲が切れ青空が広がるのを見て自宅を飛び出す。
 全長110㍍のマスト、青海原の錦江湾、桜島を背にした日本丸は、まさに翼を休める白鳥だ。
 夜の海に照らし出された怪しげなさまは、海上を横行する海賊船、剣を手に片目を覆った大将と子分たちが今にも現れそうな錯覚を与える。日本丸は私が見た少年時代の絵本の世界を思い出させてくれた。
  鹿児島市 鵜家育男 2013/2/21 毎日新聞鹿児島版掲載

落ちる

2013-02-21 12:17:48 | はがき随筆
 朝刊がコトリと新聞受けに落ちた。家族を起こさないよう忍び足で階段を下りる。45年前。京都大学の県内高校の合格者名を目で追う。合否電報は頼んでこなかった。──雨戸を開け外に出た。春とはいえ、空気は冷たく肌を刺す。
 私はどうしてよいか分からず思い切り顔を空に上げた。まだ明け切らない群青色の半球に星が瞬いている。両の目から涙が流れる。止めどなく。
 「死んでもいい」と勝手に退院して、その夜から徹夜で勉強に打ちこんだ結果だ。私の横を、爆音を響かせた長距離トラックが通り過ぎて行った。
  霧島市 久野茂樹 2013/2/19 毎日新聞鹿児島版掲載

育メン

2013-02-21 11:26:33 | はがき随筆
 数年前、どこかの県知事が生まれたばかりの子供のために育児休暇を取ったことが話題になった。
 自分たちにとっての初孫である赤ちゃんに対して、娘も育児に懸命であるのは、やはり母性本能のなせることと思う。
 婿殿も帰宅するや、赤ちゃんを風呂に入れたり、おむつを替えたりして育メンぶりを発揮している。
 昔を振り返って、自分は娘や息子のおしめを替えなかった。妻にはもちろん子供たちに申し訳ない気分である。
 今からでも育メンは遅くないとひそかに思うが……。
  鹿児島市 下内幸一 2013/2/20 毎日新聞鹿児島版掲載