はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

春を惜しむ

2008-05-10 07:45:24 | はがき随筆
 青い空に八重桜のピンク、コデマリの白い花、紫の藤の花、白藤、夫の自慢のエビネ。
 中でも一番元気の良いのはジャスミンの花。2㍍四方に伸び、小さな花をびっしり付けている。その下を通ると、肩にやさしくふれる。しばし、さわやかな気分に浸る。
 そばの鉢にチューリップがぽつんと1本、赤い花を自己主張している。
 青梅は、小粒ながら50個ぐらい。夫の好きな梅酒になろうかと出番を待っている。
 グラウンドゴルフ帰りの夫の笑い声が響く。この美しい春を惜しみつつ、自然を満喫する。
   出水市 橋口礼子(74)2008/5/10 毎日新聞鹿児島版掲載
   写真はオフイスさん