はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

卒園おめでとう

2008-03-24 16:41:29 | アカショウビンのつぶやき










 信愛幼稚園の卒園式に来賓として招かれ参加した。
可愛いガウン姿の子供たち。孫の居ない私にとっては、どの子もわが孫のように可愛い。

寂しさをこらえ、愛する子どもたちと別れの席にのぞむ先生方。
その思いが伝わってくるようだった。

たくさんの楽しい思い出を胸に刻み大きく成長して巣立っていく子供たち。
「1年生になったら♪♪」と、胸をわくわくさせている子供たち。
この子たちを取り巻く環境が、暖かいものでありますようにと切に祈る。



早春

2008-03-24 08:43:47 | はがき随筆
 日の出が6時半となり、春の夜明けは考えていた以上に早くなってきた。いつものように5時半に家を出て海岸に向かう。東の空がかすかに明るくなり、山の稜線が黒い影を見せてくる。水平線の漁(いさ)り火がそのうち色あせ、春のあけぼのである。次第にあたりが明るくなり、渚に寄せる波の音がやさしい。
 長い冬が終わってようやく春になりうれしいが、人生の残りがもう少ない。それでも、いのちの行方を見つめながら、必死に生きてみたい。せっかく美しい春を迎えたのだから……。そして春を彩る花を愛してゆきたいものである。
   志布志市 小村豊一郎(82) 2008/3/24 毎日新聞鹿児島版掲載