餅米が蒸し上がり、ブザーが鳴る。「つく」のボタンに切り替えると、面白いように回転しながら、餅が出来上がる。
釜から餅を移し、ちぎり分けるのは私の役目。「アッチッチ」と叫びながら、ちぎっては手渡す。夫は、器用に丸めて箱に並べていく。呼吸はぴったり。お飾り持ちの出来上がりである。
2回目の餅米を釜に入れ「蒸す」のボタンを押す。「あっ」。水を入れていないことに気づき、大慌てである。餅つき機より、脳が故障し始めたらしい。
30年以上も頑張っている餅つき機さん、今年もよろしくね。私も頑張るからね。
鹿児島市 竹之内美知子(73) 2008/2/23 毎日新聞鹿児島版掲載
釜から餅を移し、ちぎり分けるのは私の役目。「アッチッチ」と叫びながら、ちぎっては手渡す。夫は、器用に丸めて箱に並べていく。呼吸はぴったり。お飾り持ちの出来上がりである。
2回目の餅米を釜に入れ「蒸す」のボタンを押す。「あっ」。水を入れていないことに気づき、大慌てである。餅つき機より、脳が故障し始めたらしい。
30年以上も頑張っている餅つき機さん、今年もよろしくね。私も頑張るからね。
鹿児島市 竹之内美知子(73) 2008/2/23 毎日新聞鹿児島版掲載