吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

大きな”山”と小さな”虫”の違いでもない密と蜜の閑話

2020年06月16日 | Weblog
ここ三か月は、三密の話。新型コロナウイルス感染防禦の要諦は、密閉、密集、密接の三密を避ける生活行動。そして、マスクをしての生活と行動ごとの手(指)洗いだという。まめに除菌消毒する衛生的な日常生活をすることも大事になる。


三密の”密”の字。近いようで遠い”蜜”とは、大分違う。三密を避ける(新しい)生活日常のためのインセンティブに”蜜”がほしいなどと聞くが、人々に受ける甘い蜜はない。「密」という文字を使う人間の行動や心理を示す語彙は多いが、「蜜」を使う用語は少ない。


密閉、密集、密接なる三密は、われわれ人間の生活空間やあり様を言っている。「隙間のないこと、近いこと、きめ細かいこと、行き届いていることやひそかなこと」などが密。だから、密会や密談や密約なども別次元の三密。ほかにも、秘密や密議や機密とか綿密や密着などもある。


一方、山のかわりに虫がつく"蜜”のつく熟語は、少ない。蜜蜂や蜂蜜および水蜜、糖蜜、蜜豆、蜜蝋や壇蜜ぐらい。「甘い汁、甘い粘液や甘いこと」が「蜜」だから、花の蜜や隣の蜜や毒ある蜜のような使い方しかない。


暑いコロナ禍の巷にあって、日頃の疎密を解消し、親密、緊密、密接に努め、密な交流・交誼を回復し、心を蜜にして過ごそうと思う。
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