ついこの間、”七草がゆ“ ( 人日の節句:1月7日 ) だったと思えば、もう6月( 水無月) 。一年が ”トシごとに早く過ぎる” の感。よく「春の七草は ? 」と問われ「せり・なずな/ ごぎょう・はこべら/ ほとけのざ/ すずな・すずしろ」これぞ七草などと、”知り顔” をしたりした。
それにしても、「ごぎょう(御形)≒母子草」の 少々の違和感は許せるとして、「ほとけのざ(仏の座)≒タビラコ(田平子) 」には納得できない。どちらかといえば「コオニタビラコ(小鬼田平子) 」ではないか。小鬼田平子の幼葉なら”七草粥” に入れても食べられそうだ。
同じような名前でも 意外に識別が難しい 野草は多い。タビラコ、オニタビラコ、コオニタビラコ にヤブタビラコでは ややこしい。同じキク目 キク科でも、コオニタビラコは ヤブタビラコ属で オニタビラコは オニタビラコ属だという。
戻って、ホトケノザ(仏の座) は キク類だが、シソ目ソソ科( オドリコソウ属) で別名 サンガイグサ( 三階草)の方が ”名は体を” 表しているようだ。草茎の高さは10~30cmほどにて 下部で枝別れして 先は直立する。葉柄は円形で茎を抱くように台座風につけ、葉脇に2cmほどの唇状の紫花をつける。