吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

謹賀新年;2019(平成31)年心することー「吾道一以貫之」。

2019年01月01日 | Weblog
平成の三十年、しばしば私のところに届いた言葉が「恕」。私の師友谷内田氏よりの色紙や短冊だが、多くは時節ごとにいただく彼の扇子書画や色紙書の「恕」だ。わたくしなりの解釈は、思いやりや仁。人に、事に、やさしく生きろという”いましめ”と受け止めている。


ことしは、少し違う。平成三十年の年の瀬、いただいたのは禅宗(臨済宗)は、岐阜の正眼寺住職 山川宗玄老師からの色紙書『吾道一以貫之』。不勉強な私でも、ちょっと触れたことのある言葉(論語)だ。ある学校では「吾道一貫」と教え、ある教材では「一以貫之」を教えている(孔子)。


いま風にいえば「私の道は、ただ一つのことで貫かれている」という意だが、この”ひとつのこと”には、いろいろの解釈があってよさそうだが、孔子のいう意は「忠恕」だ。いま様に言えば、忠とは”誠実”。自分が言っていることは、自分の心そのままということ。恕とは”心の如く”ということで「思いやり」だ。


忠(誠実)をもって人に接し、モノや自然や世の中に接すること。恕(思いやり)をもって、他者や社会に向き合って生きるということ。忠と恕、あわせて”仁”ということかも知れない。他者や社会やあらゆる生きものや自然に、誠実に己の心に正直にやさしく生きる2019年でありたい。多くの友人がこの忠恕を共有してくれたら、うれしい。ことしもよろしくお願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする