吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

いつか来た道のニオイ。

2013年05月14日 | Weblog
一昨日のニューヨーク(ダウ平均)や東京市場(日経平均)の株価が、ともに15000ドル15000円に直近した。円安は、102円/$ を記録した。自動車を筆頭に日本の輸出産業は軒並み好決算だが、日銀の異次元の金融緩和とは逆に長期金利は0.8%と上昇している。

いつか来た道のニオイがきつい。わたしだけかも知れないが、急変や激変は不安とイコールだ。穏やかな気候に恵まれる日本に住んでいるからかも知れない。春夏秋冬と四季が、毎年同じようにめぐることが当たり前だと思っている。このところの一日20度も上下する気温の変化は、体調を狂わせる。経済も同じの思いだ。

激変や異常は、5年ぐらいで来るようだ。バブル崩壊の1990年代終わりごろ、日経平均15000円ぐらいをつけていたが、その5年後あたり半減の7~8000円(リーマンショック)の洗礼を受けた。そして、それから5年後の2013年5月10~11日14600円と、いつかの15000円を軽く超えそうな気配だ。

不思議に、アメリカ(ダウ平均)も15000ドル、日本(日経平均)も15000円と並んで動くからわかりやすい。危険この上ない外国為替レートは、1ドル80円が円高デフレとばかり、いまや100円超え102円などと言っているが110円あたりが視野に入る異常だ。自動車など輸出産業中心の好決算に浮かれているアベノミックス世情だが、円安が加速する原油や食品原料などの価格高騰は、消費者を直撃しそうだ。

一方で異次元のクロダ金融緩和とは逆に進行する長期金利の上昇は、すでに0.8%にまで上昇。住宅ローンや企業の設備投資意欲にまで影響しそうだ。景気向上こそが、国の借金を減らす道と豪語していた国債は価格がダウン、先行きの不安がよぎる。

韓国や中国に加え欧州など、アベノミクス日本への風当たりが厳しくなりそうな雰囲気だが、周りや他国との中にあることによくよく思いをめぐらして政治外交を進めてほしい。(メモ:5/15東証15000円超え、ダウ15200ドル超え、為替102円超え、長期金利0.9%台超え)
コメント
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