吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

1円セールや激安50円セールを”拒絶”しよう!

2010年01月20日 | Weblog
 激安店をウリにすることは自由だ。890円や390円のジーンズも有りだし、298円や190円の弁当もいいが、わたしは買わない。行き着く先が1円セールだからだ。新しい衣料品が”どれでも1円”といった超特売で、おカミさんたちの争奪(買い物)戦を誘う。何をどれだけ詰め込んでも500円といった特売も同じだ。

 超激安をウリにする激安店をテレビが追う。”ここまで安い”と面白おかしく追撃取材し、これをミーハー放映する。これ以上の安さはないだろうと、1円価格販売を放送する。この取材放送を宣伝費なしよろしく、自慢げに喧伝する。激安店の繁盛をテレビ取材放送して、庶民の味方よろしく”安いことはいいことだ”受けをねらい、視聴率稼ぎをする。テレビや新聞マスコミほど、世の中を悪くする企業はない。

 ただいまの世の中の”病気”を自覚していない。片方でデフレや雇用縮減を言いながら、そのような世の中づくりをあおっている。真剣さや誠実さや社会の中の企業意識がない。企業の社会的責任などといいながら、自分たちだけのシアワセを追う。制度や政治の批判をしたり、特定の企業などの失敗を責めたりして、ただ視聴率や広告収入だけを追っている。

 一丁10円の豆腐、3個パック50円の納豆や10個入り49円の乳酸飲料(1個4.9円)や5足300円の靴下(1足60円)の原価や価格構成をご存知なのだろうか。ついこの間8000円ぐらいで売られていたジーンズが890円で売られたと思ったら、隣の町では一本390円のジーンズが売られていた。390円ジーンズの原価やかかわる人々の利益は、どのようになっているのだろうか。1株50円で売られている白菜やほうれん草は、農家からいくらで買われてきたのだろうか。

 世界には日本の10分の1や20分の1の物価や所得レベルの国も多い。50分の1の(平均)所得レベルの国もある。日本で200円(原価)かかる品物が20円や10円でできることを考えれば、50円の靴下や5円の缶詰などの激安有りとなろう。だが、どれでも1つ1円はないだろう。お祭りでもイベントでも、特別の集客でも、それはないだろうとわたしは思う。

 自分たちで自分たちの付加価値や首を絞めているからだ。事業や企業の目的や戦略があるのだから、特別わるくいわれる筋合いではないというかも知れないが、やはり”悪”だ。いまは、国民みんなで、デフレを脱却することが大事だ。スパイラルやあり地獄に陥る一歩手前の日本の現実をもっと身近に感じなければいけない。国を滅ぼさないことに企業人や商人も責任を分担しなければならない。みんなが”働ける”国にしなければならない。働く場所がなくて、ホームレスになる人が出ないようにしなければならない。

 1円や10円で売ることを止め、ホームレスの方やその日の食べ物も買えない方に分けてあげたらどうかと、手前勝手に思う。ストップ・ザ・デフレスパイラルは、政府だけではできる話ではない。国民の力でデフレを脱却しよう。
コメント
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