吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

政府施策の典型”エコポイント”狂騒曲ー2009年のひとコマ?

2010年01月04日 | Weblog
 お騒がわせなエコポイント。何がネライで何が目標かハテナハテナのエコポイントがH21年度補正予算の目玉。省エネや環境の名を借りての景気浮揚策エコポイントに、わたしも乗った。国民や消費者をこれほどお役所目線で、現実を無視してプログラムした施策も珍しい。よく知れば、政府や行政のすることは、大方このようなモノだったと改めて認識した。

 2009年11月21日、あまり遅くなってはと思い申請したエコポイント。トシが変わった2010年1月4日現在、交換商品が届かないどころか何の受付の連絡もない。いろいろチェックしてみると、2~3ヶ月”ナシノツブテ”は当たり前のことらしい。とにかく、このくらい”お客やいわゆる消費者”を適当に扱い、上から目線の手続きや仕組みを考えた施策を知らない。とにかく、面倒でややこしいのだ。とても後期高齢者諸氏など手続きできないこと請け合いだ。

 この景気浮揚施策としての補正予算施策、大方の毎年度末の補正予算の典型なのだ。申請で補助しようとするところは本予算的でもある。いつでも政府やお役所が”申請”を受け付けることにして、自分たちを”施す”立場に置くのだ。システムや手続きが面倒になり、手数やコストがかかることは自分たちの立場を強化するのだ。簡単に、現場で処理する”間違い”をなくすことが大事なのだ。

 エコカーの減税や補助金も同時に出た施策だが、対象や戻しお金を限られたクルマやメーカーの販売を通じて掌握できる限定市場対応施策は、オマカセで済む。やや対象がコマカイ消費財については、そうは行かない。お役所の手数やチカラをお見せして、自分たちの”アリガタサ”を示さなければならないのだ。申請主義の出番なのだ。

 経済界とのお話でか、家電という業界とのお話でか、多くの経済市場を所管する経済産業省からのお勧めでか分からないが、グリーン家電にエコポイントをつけて購買を促進することが、ただいまの景気回復に最も奏効するということですすめた政府施策だが、現実は官僚お役所の”思うがまま”なのだ。

 どのような試算をしたのか知らないが、エコポイントの経済効果は約4兆円だという。確か補正予算は3000億円か何がしかだったように記憶するが、役所や人々にかけた”面倒”コストはどのくらいだったのだろうか。わたしのような消費者に与えたストレス・コストはどのくらい考慮したのだろうか。何かもう少しヒトにやさしい施策はなかったのだろうか。とにかく”やってみなければ ”といった代償が大きすぎる気がした。

 我が家にも飛び火した2009年政府拙速施策の狂騒曲ならぬひとコマでした。
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