吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

中越沖柏崎地震は天災だが、柏崎刈羽原発は人災だ!

2007年07月22日 | Weblog
 柏崎刈羽原発の被災はひどい。今回の中越沖地震は、柏崎市民や住宅を中心に襲った。地震発生の16-17日(2007年7月16日)の避難所市民は、12000人。今は、半減して3分の1ぐらいに減っているとはいえ、2000人ほどはいまも帰る家がない。

 ピーク時5000世帯の断水世帯はいま半分以下になっているが、都市ガスは99%が使用不可だ。倒壊した住宅および路面の陥没や破断などに加え、崩れた土砂や住宅破砕など、その片付けや清掃が進まず、着手にも至っていない道路の復旧作業だ。ごみや悪臭などのように日常生活に不快と深刻な障害をもたらしている環境悪化もひどい。

 運や想定外などと言ってほしくないのが柏崎刈羽原発。まさか原発の真下に地震の活断層が走っていたとは考えてもいなかったなどと言って欲しくないのだ。その程度のことや地震国日本の状況を加味することぐらい”当たり前”のことだと思うのだが、今回の”こういう事態”は想定外だという。頼らなければ国のエネルギー対応が出来ないのであれば、原子力発電所の設計や建設のプロや地盤や地質環境チェックのプロ、地震学者に”プロ、専門家”としての権威を示してほしいと思う。そうでなければ、科学立国、技術立国などという看板を外してほしい。

 現在既設され、稼動している原発施設の安全性の見直しは当然だが、これからの原発や原子力施設の開発、建造、開設の基準やアセスメント項目の再検討をしてほしい。ますます難しくなる地域住民の合意ですが、丁寧で、十二分な事前研究やアセスメントを国が責任を持ってやることが賛同を得るコツだ。多数決が民主主義国家だなどと信じている人が、少数派であろうと思うのが当たり前になっている現代ですから。建造や開設前提の調査予算やアセスメントの”いままで”を改めてほしい。

 それにしても貧弱な原子力関連施設の防災体制(朝日新聞、7/21)。夜間や休日の防災、消防体制はない。災害通報回線もない、化学消防車のある施設は10原発中4社4台とは情けない。事故は起こらないものだということが、前提のようないままでのようだ。変圧器火災にあたっての消火ホースの使い方も知らずの水の出ない消火ホース収納箱があわれだ。安全についての電力会社や国の意識や考えを表象していた風景をテレビでみた。

 がんばれ柏崎のかたがた。お身体と健康に留意して復旧と復興に汗してください。お見舞いのブログでした。
コメント (2)
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