吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

「発掘!あるある大事典Ⅱ」は、フジテレビの放映番組ではなかったのですね。

2007年03月28日 | Weblog
 番組捏造問題で民放連は、関西テレビの除名を決めた。民放連「緊急対策委員会」の決定だが、4月19日の理事会と臨時総会を経て正式に決まるという。「放送界全体への信頼を失墜させた」という理由だ。過去にCM間引きで除名処分を受けた静岡第一テレビ(99年3月)以来らしいが、大分性格が違う印象だ。

 番組捏造などという制作や下請けを巻き込んでの意図的行為に隠れているテレビ放送を中心とするメディアの企業やメディアに携わる人々の情報リテラシーの低さを強く憂慮している。捏造にいたる捏造以前の問題が大きいと見ている。番組にせよ、報道にせよ”放映される”のは、情報というメディア商品なのだ。その品質レベルや製品性能保証レベルの低さが問題なのだ。メディア自身、自分たちが食している情報配信という行為が、それが正しいか正しくないかや捏造かそうでないかということ以上に、結果として視聴者大衆や社会に与える影響をどの程度真摯に、つよく意識しているかどうかが問われるのだ。

 番組や関西テレビを”見せしめや村八分”して、業界全体が改善するという問題ではない。関東の自分などは「発掘!あるある大事典Ⅱ」は、フジテレビの配信番組だと思っていたのだから、フジテレビが亀の首を甲羅の中に引っ込めた姿を不思議に思っている。処分や除名の向こう側にある”業界守勢”が見えてイヤな決着なのだ。それとも官権・総務省の行政指導なる介入を避けることが、放送やメディアの業界や市場を守る手立てということなのでしょうか。

 もっと本質的で当たり前の社会的責任意識を自覚したメディアの革新こそ、求められているのだ。事実や真実を真摯に大切に受け止める姿勢、その情報放送が結果として社会にどう影響するかを考える姿勢および情報やメディア リテラシーを大衆や受信市場に放り出さない謙虚な姿勢をメディアに希望する。問題を単純にキー局の責任や業界のそれに振っているのではないのだ。

 フジテレビや主なキー局がもっと前面に出て取り組むことが求められているにもかかわらず、彼らが関西テレビを盾に、自己革新を避けているように見える。このようなメディアでは、公務員天下り改革のテコに打ち出されている”新人材バンク”が、逆噴射装置内在の問題を内在させていることなど、解っていてもこれを潰す力など期待できない。
 踏ん張れ、テレビ・メディア諸君!なのだが、真実や病巣を直視できないで、何のメディアか、テレビかなのだ。
コメント
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