吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

ソーシャル・トレンド潮流のビッグ・バン

2006年11月16日 | Weblog
 世界が、日本が、世の中の人々が、大変革の潮流の渦にいる。人々や社会の価値基準が、大きく変化している。金融界で”ビッグ・バン”(Big Bang)が大騒ぎされた以上の社会的価値観(基準)の変化ビッグ・バンだ。トレンド(傾向)や変化(Change)というと、段差のない直線や曲線的なものをイメージさせるが、破壊的創生的ビッグ・バンという変革は、不連続。「不連続の時代」(ソニー出井社長?)と言われて久しいが、前と後に”つながり”や”継続”がない大きな変化の時代こそ、いまだと言えそうです。
 昨日は、”個から公”に教育基準をシフトさせるといって、教育基本法の改正が衆議院の委員会で可決された。「国→社→公」は、義務教育の小学校や中学校の教科(国語、社会、公民)ではないが、国の富や教育、文化水準の向上を目指した戦後から、所得倍増や列島改造と言って社会経済の発展から高度成長を目指し、自由(市場原理)競争と個人(尊重)主義をテコに高度な発展をし、極大社会というか限界社会に直面し、いまその壁の突破や解決策を模索している。レッド(オーシャンや熱血競争)からブルー(オーシャンややさしい共生)だ、競争より公平だ、と言って、経済や企業のマーケティング視座の変更を提言し、動機になる(容認される)格差と解消されなければならない(不公平になる)格差を、議論するようになっている。
 民主主義という多数の合意や皆で同じ(水準)目標に協力し合う時代から、自由主義(自由市場原理)という個人尊重や個人力の引き出しとしての競争による成長戦略時代を経て、ただいま、その結果としての格差や不公平の解決問題に遭遇している。自然との共生、外国との共生、地方や弱者との共生、資源維持との共生など、愛国心やナショナリズムを越える価値基準がクローズアップされる中、”個から公”へという座標軸の変化で総括できるのでしょうか。
 イデオロギーも宗教も、社会主義も自由主義も、一国(ナショナリズム)主義も地球(グローバリズム)主義も、単に議論軸を出しているだけにみえる。ことの前も後も”わからない”ビッグ・バン的変化(変革)を考慮して暮らさなければならない現代人が、最低限求めているものは、人類と地球(自然)とが持続して共生できる「知」のようです。
コメント
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