強行採決

安保関連法案採択の場面は委員長の表情や言葉はおろか、全く混乱していて何が何やらわからぬまま進行したらしい。そんな中「ヒゲの隊長」と呼ばれる佐藤正久議員の「委員長を守る自衛権の行使」が新聞紙面を飾りました。

佐藤正久議員とは元自衛隊イラク先遣隊長で自衛隊の国軍化を強く望んでいます。採択に備えて若手の自民党議員が委員長を守るために包囲網を築きましたので、委員長が手にする議事進行表を奪おうとして、人垣にダイビングしたのは民主党の小西洋之議員でした。

ここで機敏に反応するのは、さすが元先遣隊長で、右拳が小西氏の左頬を捉えました。本人たちには殴った、殴られたという認識はないようで、振り返れば「故意の技巧的殴打」と表現していますが、みっともないことこの上ありません。

「聴取不能」として議事録に残された強行採決を、与党が反省する時が来るのか、極めて疑問に思います。