TRIVIAL JUNK Blog

ダラダラコスプレイヤー”克晴”の、コスと映画とその他諸々。

DEATH NOTE デスノート 前編

2006-06-24 23:53:58 | 映画
えーこれは言わずと知れた「週刊少年ジャンプ」のカリスマコミックの実写化ですね。
原作の方は、自在に人を殺せるアイテム「デスノート」を軸に、法の不備や死刑の限界を世に問う社会派コミックでは間違ってもなくて、あくまでその辺を1ファクターとする天才vs天才のキャラクター漫画。
天才とは言っても中身的には決め付けと後出しがほとんどで(特に後半)、それを小畑健師匠の卓越した画力で押し通す、要するに「ネウロ」と同じ「単純娯楽漫画」だと我は捉えてます。ひとつの作品としては好きな方でしたが、「緻密」とか「至高のサスペンス」とかいう枕詞には何かこうムズムズするものを感じることしきりでありました。
<公式ページ>


えーさて映画版の方ですが、結論から言いますと、多くを期待しなかったせいもあってなかなか面白かったです。

基本的には原作に忠実に作られてます。
主要なキャラや見せ場に関してはほぼ全て揃えており、一方で削らざるを得ない場面はうまいことアレンジ。話の流れにあまり無理がなく、非常に安心して見られます。
まぁ尺の関係で全部原作通りにやるわけにいかないんで、どうしても力技にならざるをえない部分はありまして、そのアオリを食って南空ナオミなんかはIQが著しく落ちたりしてますが、そこは仕方ないところでしょう。

前編の内容は、デスノートで裁きを執行する月=”キラ”と、それを追う”L&捜査本部”の構図が出来上がり、月がLと直接コンタクトするところまで。
そして後編ではついに2人の直接対決…となかなか盛り上がる引きを見せてくれます。
ミサがぶち壊しにしてくれましたが。


元がジャンプ漫画だけに、キャラの描かれ方はファンには気になるところでしょう。その辺ちょっと触れてみたいと思います。

まず夜神 月。
原作での冷酷さ・非情さは少し和らぎ、原作よりも人間味が強くなってます。
特定の彼女がいたり、笑い方も親しみやすい感じだったり、原作に比べ「じわじわ悪に進んでいく」という演出がされており、実写版のキャラとしては正解かと。

次にL。
予告でのマイク水野並の棒読みには腰が砕けましたが、なかなかどうして”あの”Lを頑張って体現。見た目には最も漫画チックなキャラでありながら、実写キャストに違和感なく溶け込んでました。
Lならではの変な仕草もしっかり再現、スナックを指先でつまみ唇を尖らせて食う「L食い」が身内で一時的に流行しました
ただ前編ではまだそれほど出番が多くなく、後編でどうなるかは未知数。

リューク。
コイツは原作よりもちょい真面目な感じがしましたが、ノートのルール説明やら何やらをこなす必要があるんでそれは仕方ないところ。
CGについては一部に「陳腐」という声もありますが、我は全然違和感なかったです。そもそもが異界の生命体なんで、あれくらいの質感の差は逆に良い効果を生んでるかと。声の方もバッチリ。

夜神総一郎。
もうこれしかねぇだろうという、完璧な”総一郎”。
ヒゲはなくてもしっかりパパでした。

ワタリ。
もうこれしか(ry

レイ・イワマツ(原作ではレイ・ベンパー)。
彼がどう、というよりは彼が絡むシーン自体がやや駆け足で、ちょっと残念。
いつ響鬼さんに変身するか楽しみにしてたんですが。

南空ナオミ。
先に述べたとおり。多分実写化で一番扱いが悪くなった人。
ちなみに一番扱いが良くなったのはたぶんシブタク。

あと、オリジナルキャラとして、月の彼女「秋野詩織」が出てきます。
展開をうまく整理する良いキャラになってました。原作付き作品でオリキャラがいるとたいていロクでもない役回りだったりしますが、このキャラはしっかりと有効活用されててGJ。


まぁノートが異様に真新しいとか、月がアルタ前で思いっきりノート開いてて無用心過ぎるだろとか、色々あるにはあるんですが、基本的にはファンも裏切らないデキにはなってたかと思います。
期待しすぎると多分自爆しますが、気になってる人は観に行って損はないと思いますよー。
エンドロールのあとにもちょっとだけオマケがあるので慌てて席を立たないよーに。
※見逃しても別に支障はないです


あと、11月公開の後編(前は10月って言ってたような?)ではミサのキャストとレッチリのEDを差し替え希望。以上。


P.S.
 最高。


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コメント (2)
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