花ごよみ

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七月に流れる花  恩田陸

2017-06-26 | 本 あ行(作家)

七月に流れる花 (ミステリーランド)

六月に夏流(かなし)という街に
転校してきたミチルが主人公。

中途半端な六月という時期に転校したので
友達もいない状態で
終業式を迎えることになる。

その終業式の日、
緑色をした人の影を鏡の中に見る。

逃げ出したミチルは、
緑色の人からの手紙を見つける。
手紙には夏の城――夏流城(かなしろ)での
林間学校への招待が
書かれていた。

そこで始まる五人の少女達との
三つの不思議なルールを
守った上での共同生活。

そのルールとは鐘が一度鳴ったら、
食堂に集合。
三度鳴るとお地蔵様にお参り。
水路に流れる花の色と数の報告。

なぜ少女は夏の城に招かれたのか?

不安がいっぱいの中でも
優しさを忘れない少女たちの生活。

流れる花とお地蔵様に参る意味、
ラストに哀しい謎は明かされます。

酒井駒子の装画が
この物語の儚い世界に
ぴったりあっていました。

不思議な空気感で包まれた小説でした。
関連作『八月は冷たい城』も読むつもりです。



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