花ごよみ

映画、本、写真など・

アゲイン (浜口 倫太郎)

2012-06-21 | 本 な、は行(作家)


アゲイン

今は亡き「おとん」はかつて漫才師だった。
父と同じ道を歩み,
ピン芸人として生きる戸田雄貴。

大阪、難破のFLAT劇場で
同期の若手芸人達と、
競い合う日常を送っている雄貴。

ある日、雄貴の住む所に、
異父妹の楓が訪れる。

なかなか芽が出ないピン芸人の兄と、
事情があって6年ぶりに会い、
いっしょに生活することになった、
小学生の妹、楓。
楓は大阪の小学校では、
みんなになじめない優等生。

そんな中、あこがれのカリスマ芸人、
保坂から大阪で映画制作という話が…
その映画の主役になる人物を、
芸人の中から選抜するという。

「お笑い」によって、、
楓の頑なになっていた心も変化、
芸人への偏見もなくなり
兄と妹、二人の絆が培われていきます。

個性たっぷりの登場人物達。
彼らの温かさ、
人と人との結びつき、
笑いが全編に散りばめてあって
楽しく読むことが出来ました。

読みやすく魅力を感じるストーリー。
いい物語でした。
戸田雄貴のこれからを、
知りたくなります。


第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作




コメント
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