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花ごよみ
映画、本、写真など・
快慶 日本人を魅了した仏のかたち
2017-06-06
|
美術
6月4日(日)最終日に行ってきました。
会場は 奈良国立博物館
ラストというので結構混み合っていて
なかなかスムーズに進んで行くことが
できなかったです。
快慶さん、大人気です。
快慶は運慶と並び称される、
日本の代表する仏師。
快慶の実像と足跡を辿る特別展「快慶」。
快慶が創り出した仏像の美を堪能してきました。
次に続いて「なら仏像館」に
今年、新たに国宝になった
大阪金剛寺の降三世明王坐像
が
特別公開されていました。
迫力満点な明王坐像です。
たまたま見ることができラッキーでした。
うれしかったです。
コメント (2)
マティスとルオー 友情50年の物語
2017-05-22
|
美術
あべのハルカス美術館
5月28日まで開催の
マティスとルオー 展に行ってきました。
第1章 国立美術学校(エコール・デ・ボザール)から
サロン・ドートンヌへ
第2章 パリ・ニース・ニューヨーク
第3章 出版人テリアードと占領期
第4章 『ジャズ』と《聖顔》
という構成。
ともにフランス近代絵画の巨匠となった
アンリ・マティスとジョルジュ・ルオー、
二人の半世紀に渡る友情と芸術の軌跡。
始まりは 国立美術学校の
ギュスターヴ・モロー教室。
ルオーは19歳で一発合格。
レンブラントの再来といわれ
モロー美術館の初代館長になった。
それに比べてマティスは最初は聴講生。
そんな二人の50年に至る友情。
マティスは生き生きとした線
フォーヴィスムから
リズム感を持った単純な色彩の
装飾性のある絵へと。
ルオーは厚塗り、
そして特徴的な黒い輪郭、
絵の質感を追求していき
宗教画へと進んで行きます。
色彩画家と宗教画家。
華やかさと重厚さ。
対照的な画風を持った画家同士。
それでいて仲がいい二人。
約半世紀におよぶ二人の
手紙のやりとりも展示されていて
深い友情と信頼を
想像することができました。
手紙にも二人の性格の違い、
特徴がよく表れていました。
コメント
木×仏像-飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年
2017-05-01
|
美術
~6月4日(日)まで
天王寺公園内の大阪市立美術館で
開催されています。
古代~近世の
木で彫られた仏像の歴史。
仏像の素材となる木は時代によって変化。
展示されている仏像は約70体。
360度見られるうれしい配置。
後ろ姿や横顔も興味深く鑑賞しました。
「菩薩立像」
飛鳥様式の仏像。
横から眺めると、とにかく薄すぎです。
「宝誌和尚立像」
顔の真ん中がパックリ裂け、
そこから別の顔が、
裂け目から現れたその顔は
十一面観音ということです。
強烈なインパクトがあります。
この仏像だけでも鑑賞する価値大です。
「円空仏」
粗削りでありながらどこか庶民的な
親しみやすさを
与えてくれる仏像です。
以前訪れた滋賀県甲賀市の
櫟野寺
の仏像、
大阪の余り知らなかったお寺の
仏像も多く展示されていました。
美術館周辺はツツジが満開。
アベノハルカスが見えます。
通天閣もすぐ近くです。
大阪市天王寺区茶臼山町
コメント (2)
デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち
2016-08-12
|
美術
デトロイト美術館が所蔵するコレクションから52点を展示。
モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、マティス、
ピカソなど世界の名画が展示されています。
場所は、天王寺公園内の大阪市立美術館。
期間は9月25日(日曜日)まで。
8月31日までの火、水、木曜は
会場内の作品の写真撮影OKということで
楽しみにしながら行ってきました。
「印象派」「ポスト印象派」「20世紀のドイツ絵画」
「20世紀のフランス絵画」で構成されています。
①「印象派」
モネ、ルノワール、ピサロ、ドガ等の作品を展示。
モネ 《グラジオラス》
ルノワール《座る浴女》
ドガ《楽屋の踊り子たち》
②「ポスト印象派」
ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ等の作品を展示。
ゴッホ《オワーズ川の岸辺、オヴェールにて》
ゴッホ独自の描線、色彩で
表現されています。
ゴッホ《自画像》
ゴーギャン《自画像》
セザンヌ《サント=ヴィクトワール山》
③「20世紀のドイツ絵画」
ドイツ表現主義のキルヒナー ヘッケル、
ディクス、カンディンスキー等。
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー≪月下の冬景色≫
絵に精神の不安定さが
表れているということで
ナチスによって退廃芸術として
弾劾された作品です。
カンディンスキー《白いフォルムのある習作》
④「20世紀のフランス絵画」
マティス、ピカソ モディリアーニ
モディリアーニ《女の肖像》
キスリングや藤田嗣治ら
外国人画家のグループ
エコール・ド・パリの一人のモディリアーニ。
長い首、傾いた長い顔、
憂いを秘めた顔が特徴的な作品です。
モディリアーニ《帽子を被った若い男性》
マティス《窓》
マティス《ケシの花》
ピカソの作品は全てSNSなど
不特定多数の公開は禁止になっています。
ピカソの恋人だったドラ・マールがモデルの
≪読書する女性≫も展示されていましたが
もちろんこれも公開できません。
ドラ・マールは一つ前の記事の
原田マハの小説、
「暗幕のゲルニカ」
に登場する人物です。
大阪市天王寺区茶臼山町 天王寺公園内
コメント (6)
貴婦人と一角獣展 国立国際美術館(大阪)
2013-09-14
|
美術
展示室に入ると、
壁面に展示された
大きいタピスリーの連作が目に入ります。
そのタピスリーの
大きさにまず圧倒されます。
5世紀末にフランドルで織られたという
タピスリーにはユニコーンと
貴婦人が描かれています。
「触覚」「味覚」「嗅覚」
「聴覚」「視覚」という5感、
そして「我が唯一の望み」というタイトルの
タピスリーと合わせて6枚のタピスリー、
6っつの感覚を表現していると
されています。
「我が唯一の望み」は第6感=心、
五感を一つにまとめた心を表しています。
背景には中世ヨーロッパでは一般的な
模様であるミル・フルール(千花模様)が描かれ
一面の草花が主役を
引き立てるように描かれています。
小さな鳥やヤギ、猿など色々な動物も多数
織り込まれていました。
またその動物が可愛い!!
ユニコーンの表情も
それぞれ変化があって面白いです。
他には同時代のタピスリーや
工芸品も展示されていました。
500年以上前に、
絵画ではなくタピスリー、
その技術に感動します。
細密に描かれた衣装、
その衣装の独特なデザイン、模様、
ヘアースタイル、
アクセサリー等の繊細さに
見とれてしまいました。
誰が何のためにという謎や
ファンタジー性もたっぷりで
想像力を誘い起こさせる
不思議な力を持つタピスリーでした。
会場は国立国際美術館。
外観は竹の生命力と成長を
イメージしているということで
かなりユニークな建造物です。
大阪市北区中之島
コメント (4)
ボストン美術館 日本美術の至宝
2013-05-03
|
美術
海を渡ったまぼろしの国宝、
史上最大の里帰り!
天王寺公園内・大阪市立美術館にて
~6月16日まで
アメリカボストン美術館、
日本美術コレクションからの出展。
明治維新を迎えたころ、
西洋化を図るために
日本の古い文化を否定、
また神道による国づくりを行おうとして
廃仏毀釈運動が起こる。
日本の精神を守り、
また仏像を守ろうとした
フェノロサ、岡倉天心等は、
日本美術の収集に力を尽くしました。
心に残った作品はというと
長さ25メートルにも及ぶ8面のふすま絵に
修復された曽我蕭白(しょうはく)の「雲龍図」、
豪快なタッチで力強くダイナミックに描かれ
迫力を感じるふすま絵でした。
この展覧会の看板にもなっています。
「海を渡った二大絵巻」にも興味を惹かれました。
吉備真備の大活躍をユーモアたっぷり描いた、
奇想天外な物語の「吉備大臣入唐絵巻」
保存状態の良さにもびっくり。
「平治物語」の三巻もリアルで
「三条殿夜討ちの巻き」の炎の表現なども
素晴らしいものでした。
そして
鎌倉時代に創られた、
快慶最初期の作品である弥勒菩薩立像。
リズミカルで美しい衣、
今もなお金ぴかの仏様です。
快慶独自の表現が残る、
凛々しいお顔の素敵な仏像を見られたことに感激!!
長谷川等伯、尾形光琳、伊藤若冲等の
見事な作品の展示もあります。
戻ってきた日本美術の至宝、
まさにまぼろしの国宝たちの展覧会でした。
大阪市立美術館の西方向には
通天閣が望めます。
天王寺駅方面に目をやると
2014年の春オープンを目指す
あべのハルカスが見えます。
地上300m、地上60階、地下5階、
高さ日本一のビルです。
コメント (4)
カンディンスキーと青騎士展
2011-06-13
|
美術
抽象画の先駆者、カンディンスキーの作品と、
(青騎士)グループの
作品を展示しています。
(神戸市中央区兵庫県立美術館)
6月26日まで
【花嫁】
カンディンスキー初期の絵。
カードボードの上に
色々な大きさの色斑で描かれたものと
説明されていました。
【ミュンヘン郊外】
色彩の豊かさ、温もりが伝わります。
具象的な風景画から
抽象的な方向へと進んでいきます。
【ガブリエーレ・ミュンターの肖像】
カンディンスキーの、
パートナーであったミュンター。
カンディンスキーが
人物像を描くのは、
とてもまれなことだそうです。
彼女自身も画家でした。
【印象Ⅲ(コンサート)】
黄色は音楽の印象、
黒はグランドピアノ
あざやかな色彩。
【〈コンポジションVII〉のための習作2】
黄、青、赤、
強烈で豊かな色彩と、
ダイナミックな動き、
抽象化された形、
精神状態までも抽象化。
カンディンスキーと、
彼に影響を与えた同志、
純粋な精神の表現という
青騎士グループの絵画は、
インパクト大の、
印象に残る作品群でした。
一枚ずつゆっくりと、
鑑賞することができよかったです。
コメント
ルノワール‥伝統と革新
2010-05-27
|
美術
中之島の国立国際美術館で、
ルノワール展が6月27日までの期間、
開催されています。
こちらの美術館、
並ぶこともなく、ゆっくり
観ることができました。
美術館はやっぱりこうでなくては…
印象派の後、
古典的な伝統芸術の影響を受け
終生、変革を続けながら
独自の作風を成し遂げたルノワール。
ルノワールの特徴的な明るい色彩、
幸福感、温かさを感じる作品が、
展示されています。
また、作品を光学調査し、
科学的に解析した結果も展示され、
ルノワールの絵画技法の推移などを
紹介していました。
【アンリオ夫人】
背景の色彩に
人物が融和、
腕の輪郭がソフト
ふくよかさを感じます。
【レースの帽子の少女】
柔らかな衣装の質感
バックの水色がとてもきれい
華やかで温かい絵です。
【ブージヴァルのダンス】
動きを感じる絵、
白いドレスの女性はユトリロの母。
美しい色調の風景画もありました。
柔らかな光、豊かな生命力
絵画は壁を飾るために描かれるものという
彼の心情が感じられて
心までほんわか気分になれそう。
【可愛いイレーヌ】がこんな所にも。
清楚な雰囲気、
表情が可愛いです。
斬新なデザインの国立国際美術館、
美術館部分は全て地下にあります。
左は国立国際美術館、
右は大阪市立科学館。
中之島バラ園
はルノワールを観た後、
渡辺橋から京阪電車で2駅目、
なにわ橋で降りて
行ってきました。
国立国際美術館に行くには
JR東西線新福島や
地下鉄肥後橋で降りていたのが
京阪中之島線ができて
とても便利になりました。
渡辺橋からはすぐ近くにあります。
コメント (8)
長谷川等伯展
2010-04-25
|
美術
京都国立博物館で開催されている
「長谷川等伯展」行ってきました。
「松に秋草図屏風」
狩野派と対立しながらも
絵筆による天下獲りを企てた等伯。
秀吉命によるこの絵によって、
ゆるがぬ地位と、
名声を得ることになる。
御用絵師になったんですね。
「松林図屏風」
墨の濃淡だけで表現された
謎に満ちた不思議な感覚の絵。
故郷七尾への望郷の念、
自分のための心象風景、
水墨画の最高峰といわれる絵、
一度見たら目に焼き付いて、
忘れられない絵です。
書かずに表している濃密な霧の存在、
湿った空気…とかなんとか…
説明がありました。
分かったような分からないような…。
奥が深いのですね。
人が多すぎてじっくりと全体像を
見渡せなかったのが心残りでした。
「仏涅槃図」
巨大涅槃図にはびっくり!
等伯の祈り、信仰が伺える作品。
聞きしに及ぶかなりの人気、
来館者の多いこと!!
とてもゆっくり鑑賞できる状態では
なかったです。
庭園では八重桜が満開
コメント (2)
THEハプスブルク展
2010-03-04
|
美術
3月14日まで開催
チケットは大分前に買っていました。
最終日が迫ってきたので行かなければと。
行った日は土曜日ということもあって、
待ち時間30分、
本を読んで待っていたので、
時間はあっという間でした。
場所は七条にある京都国立博物館。
岡崎の京都市美術館か、
京都国立近代美術館はよく行きますが
京都国立博物館はずいぶん久しぶり、
なつかしい気持ちになりました。
ハプスブルグ家の肖像画と、
イタリア、ドイツ、スペイン、
フランドル・オランダのそれぞれの画家の絵画が
国ごとに分けて展示されています。
政略結婚によって領土を拡大していった
ヨーロッパ屈指の名門、ハプスブルグ家。
スイス~オーストリア~ハンガリー、
そしてスペイン、フランス、イタリアまで、
全ヨーロッパにまたがる王国を築き上げます。
ヨーロッパの長い歴史の中で、
大きな位置を占める王家です。
また王達は宮廷画家を雇って
膨大なコレクションを残しました。
今回出展された
著名な画家を挙げてみると
イタリア宗教画のティツィアーノ、ティントレット、
ジョヴァンニ。
スペイン絵画のエル・グレコ、ベラスケス、
ムリーリョ、ゴヤ。
フランドル・オランダ絵画のルーベンス、
ヴァン・ダイク、レンブラント等。
こうしてみるとヨーロッパの、
巨匠の大部分はハプスブルグ家と
関係があったと伺われます。
すごいですね!
【11歳の女帝マリアテレジア】
アンドレアス・メラー
11歳、大人っぽく感じられます。
グリーンの衣装の美しい色彩表現。
【オーストリア皇妃エリザベート】
フランツ・クサファー・ヴィンターハルター
美しいオーストリア皇妃のエリザベート。
柔らかな質感の純白のドレス。
彼女の美しさを表現した、
とても大きな絵に、
多くの人が集まっていました。
【白衣の王女マルガリータ・テレサ】
宮廷画家ベラスケスの作品。
微妙な色合いと、
独自の筆跡が溶け合って、
王女に存在感を与えています。
沢山の作品の展示に圧倒。
そして人の多さ、
見終わった後は疲れました。
でも、この後、近くの
法住寺
と
智積院に寄ってきました。
庭園にあったロダンの【考える人】。
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