12残塁の拙攻で流れつかめず

中日 002 200 022 8
広島 002 010 000 3
勝利投手：田島4勝7敗
敗戦投手：大竹7勝9敗
本塁打：[中日]谷繁6号、森野15号、高橋周5号
　　　　　[広島]菊池8号

　先発の大竹は全体的に球が高く、甘いく入った球を痛打されてしまいました。2回の無死1塁は平田を併殺に打ち取り切り抜けましたが、3回は四球で出塁させた直後、谷繁に2点本塁打を浴びて先制を許してしまいました。

　打線は9回を除いて毎回走者を出しながら、あと一本が出ずに12残塁の拙攻でした。初回は四球と安打で2死1，3塁としましたが、廣瀬が中飛に倒れてしまいました。
　先制された直後の3回裏に無死1塁から菊池が2点本塁打を放って同点に追い付きましたが、4回に大竹が連打で1死2，3塁とされ、2死後に高橋周に2点3塁打を浴びて勝ち越しを許してしまいました。大竹は5回まで投げて5安打4失点で降板となりました。

　4回は2四球で2死1，2塁として菊池に回すも一邪飛に倒れてしまいましたが、5回は2死1，2塁からエルドレッドが適時打を放ち、大野をKOして1点差に追い上げました。これで流れが変わるかと思いましたが拙攻は変わらず、6回2死1，2塁でキラはニゴロに倒れて追いつくことができませんでした。

　6回は久本が無失点に抑えると、7回からは今村を投入して逆転を期待しましたが、2イニング目の8回に森野に2点本塁打を浴びて、痛恨の追加点を与えてしまいました。
　更に9回は上野が高橋周にも2点本塁打を浴びて、試合が決してしまいました。

　打線は7回と8回も走者を出すも、後が続かず中日のリリーフ陣に無得点に抑えられ、11安打を放ちながら12残塁の拙攻で完敗しました。


　打線がこれだけ拙攻を繰り返すと、試合の流れは相手にいってしまい、投手陣も耐えきれなくなる典型的な試合でした。7回までは4失点で持ちこたえ、1点差をキープしていましたが、8回に今村が2点を失って一気に試合が壊れてしまいました。
　最大の原因は打線が繋がらなかったことです。1番から3番までが2安打ずつを放ちながら、チャンスを活かしきれず、本調子でない大野から3点しか奪えなかったことが悔やまれます。得点できる時にしっかりと取らないといけませんね。

　打線が下降気味なのは、鬼門の9月戦線に嫌な感じがしますが、唯一の救いはエルドレッドが3安打1打点と復調の気配を感じたことでしょうか。まだ1試合なので油断はできませんが、調子が下降気味のキラの変わりに打線の核になる可能性はありそうです。

　明日から8日までは外出するため、更新はできないと思います。戻ってくるまでにチーム状態が良くなっていることを願いたいです。

前田健ハーラートップタイ12勝

中日 000 000 000 0
広島 110 000 00X 2
勝利投手：前田健12勝5敗
セーブ：ミコライオ2勝4敗22S
敗戦投手：中田賢4勝6敗

　元気のない打線は、初回に1死から連打で1，3塁の先制機を作り、キラは三振に倒れてしまいましたが、松山の時に中田賢の暴投により先制点を貰いました。続く2回には2死1塁から前田健が安打で繋いで1，2塁とすると、天谷が適時打を放って1点を追加しました。
　3回から6回まで毎回走者を出しながら、打線が繋がらず追加点を奪えませんでした。8回には3番手岡田を攻めて、安打と四球で1死1，2塁としましたが、代打エルドレッドが代わった武藤に三振に倒れてしまいました。続く石原が四球を選んで満塁とするも、代打岩本がニゴロに倒れて無得点に終わってしまいました。


　スライド先発となった前田健でしたが、力のある直球と変化球で緩急をつける投球で中日打線を封じました。2回までは無安打投球でした。3回に四球、安打、失策で1死満塁のピンチを背負いましたが、柳田の左飛を天谷が本塁へ好返球して本塁封殺として失点を防ぎました。
　4回から7回は2安打に抑えてチャンスらしいチャンスを作らせませんでしたが、8回に連打と四球で2死満塁のピンチを招くも、平田を一ゴロに打ち取り無失点で凌ぎました。
　9回はミコライオが登板し、三者凡退に抑えて中日を零封して、3位攻防戦の初戦を取りました。


　前田健が気合の投球で中日打線を抑えると、バックも好守で前田健をバックアップしました。3回は1死1，2塁で梵が失策して満塁となりピンチが拡大してしまいました。ここで得点されると中日に流れが傾く可能性があったので、天谷の好返球と石原のブロックにより失点を防いだのは大きなプレーだったと思います。
　打線が9安打を放ちながら、序盤の2得点のみという拙攻でありながら、中日に流れを渡さなかったのは、3回の好守が効いていおり、チームに自信が生まれたのではないでしょうか。これは明日に繋がるプレーだったと思います。
　
　CS進出に向けて大事な一戦であることから、前田健からは絶対に勝つという気合が感じられました。エースの力投により初戦を獲れたことは、チームに勢いを与えたと思います。
　昨季は直接対決を落としてから一気に低迷したので、今年は同じ過ちを繰り返さずに済みそうです。後は明日の試合が大切です。この勢いを維持して戦ってほしいですね。

恵みの雨天中止

　今日の中日戦は早々に雨天中止が決まりました。今日からの3連戦は3位攻防戦となる重要な試合でしたが、初戦が中止となり2連戦となりました。
　明日は前田健がスライド先発するということで、この2連戦は前田健と大竹が投げることになり、ローテの谷間が無くなりました。これは、カープにとってラッキーだったと思います。
　2連戦となったことで、何としても2連勝して、中日を突き放したいところですね。そのためには、明日の試合を前田健でしっかりと拾い、良い流れを第2戦目に繋げてほしいですね。

　明日も天気は微妙な予報となっていますが、こ以上のスライドは厳しいので、明日は予定どおり試合ができることを願いたいですね。

　

　

今井6回1失点の粘投

広島 010 001 000 2
阪神 001 000 000 1
勝利投手：今井2勝1敗
セーブ：ミコライオ2勝4敗21S
敗戦投手：秋山3敗
本塁打：[広島]松山9号、丸14号

　元気が無い打線は、1番丸、3番キラ、4番エルドレッドと組み替えを行いました。2回に5番に入った松山が本塁打を放って先制点を挙げましたが、3回1死2塁の追加点のチャンスでキラは三邪飛に倒れて、その後は丸が盗塁死して得点機を逃すと、5回1死1塁では今井が犠打を空振りして、走者の木村が飛び出してアウトになるなど、精彩を欠いた攻撃で秋山を助けてしまいました。

　今井が今季2度目の先発でしたが、全体的に球が甘く、毎回のように走者を背負いましたが、要所を締める粘りの投球でした。
　先制した直後の2回2死2，3塁は、藤井彰を右飛に打ち取り無失点に抑えましたが、3回に1死2塁から上本に適時打を打たれて同点に追いつかれてしまいました。
　しかし、主軸のマートンと鳥谷は抑えて最少失点で切り抜けると、5回2死1，2塁もマートンを遊ゴロに打ち取り勝ち越し点を与えませんでした。

　続く6回に丸が本塁打を放って勝ち越すと、今井を6回で降板させて継投策にでました。7回は横山は菊池の好守にも助けられて無失点に抑えました。

　何としても追加点が欲しいところでしたが、8回に1死から連打で1，2塁としながら、キラとエルドレッドが連続三振に倒れてしまいました。
　8回から登板した永川勝は、連打で1死1，2塁のピンチを招き、新井貴は三振に仕留めるも、暴投で2死2，3塁とピンチを拡大させてしまいました。しかし今成を三振に抑えて、り度を守り切ると、9回はミコライオが三者凡退に抑えて、辛くも逃げ切りに成功しました。


　打線をテコ入れしましたが、丸は2安打1打点1四球と復調の手ごたえを掴んだようですが、キラは３三振で効果がありませんでした。また、4番に入ったエルドレッドも無安打で２三振と結果が出ませんでした。
　エルドレッドは昇格したとはいえ、調子が良いようには思えません。外国人枠が空くから昇格させたように感じられますが、無理に外国人選手を4人にする必要は無いので、調子が上がっていないようなら、2軍に降格させるべきでしょう。
　また、3番と4番に不調の打者を並べる打順も疑問を感じます。特に8回の1死1，2塁で連続三振に倒れてしまい追加点を奪えませんでした。キラもエルドレッドも甘い球を捉えきれず、最後はバットが空を切ってしまいました。本来なら一番期待できる打順のはずが、今の状態では一番期待できない打順になっています。
　幸いにもリリーフ陣が1点のリードを守り切ってくれたので良かったですが、負けていたら痛すぎる逸機になっていたました。スタメンはどちらかだけにしてほしいですね。

　今井が苦しみながらも6回を5安打1失点に抑える好投で、先発として今季初勝利を挙げました。走者を出さなかったのは初回だけで、2回から6回は毎回走者を背負いました。しかし、要所で球が決まったことと、6回以外は先頭打者を出塁させなかったことが、最少失点に抑えられた要因だと思います。
　これまで5番目と6番目の先発投手がいなくて、連勝を伸ばすことができず、一進一退の戦いが続いていますが、今井が5番目のローテ投手として計算できそうなので、9月は連勝を伸ばして3位を死守したいですね。