大竹今季初勝利

広島 000 030 300 6
西武 200 000 000 2
勝：大竹1勝
敗：帆足6勝5敗
本：[広島]石原7号、嶋3号

　大竹は初回に先頭の片岡に四球を与えると、続く大島、GG佐藤の連打で1点を失うと、ブラウンの犠飛で2点目を失いました。2回と3回にはともに1安打2四球で満塁のピンチを招きましたが、何とか後続を打ち取り無失点で凌ぎました。
　4回からはセットポジションからの投球に変えると、制球が安定して立ち直り、西武打線を6回まで初回の2失点だけに抑えました。

　4番栗原を欠いて得点力ダウンが心配された打線は、4番にヒューバーを据えて臨みました。4回まで帆足を攻略することができず、無得点に抑えられてしまいましたが、5回に赤松、天谷、小窪の3連打で1点を返すと、東出の2点適時打で逆転に成功しました。7回には石原のソロ本塁打で貴重な追加点を挙げると、更に嶋の2ランも飛び出して西武を突き放しました。

　7回からは不安だらけの継投に出ましたが、梅津、大島、ベイルと繋いで、西武打線を1安打無失点に抑える好リリーフで逃げ切りに成功しました。

　栗原を欠いた打線では僅差の戦いになると思っていたのですが、打線が繋がり2本塁打を含む10安打6得点を挙げての快勝でした。帆足に4回まで2安打に抑えられて、打線の迫力不足を感じ始めた5回に
打線が見事に繋がりました。下位打線の3連打で1点を挙げて、更に無死1，2塁の場面で石原が確実に送りバントを決めて2，3塁に走者を進めるて、東出の逆転打につなげました。今のカープ打線は、バントなど手堅い攻撃をして、一気に畳み掛ける攻撃をしないといけません。今日はその攻撃が実践できたことが良かったと思います。
　また、石原は7回にも貴重な追加点となる本塁打を放ち、リードを広げて中継ぎ陣への負担を減らしました。石原は最近4試合で4本塁打10打点と当たりが出てきました。栗原が離脱して得点力不足が心配されるだけに、石原の打撃が上向いてきたのは嬉しいですね。

　大竹は3回までに4安打6四死球と、いつ大崩れしてもおかしくない状態でした。それでも失点は初回の2点に抑えたのは、さすが大竹ですね。4回からは不安定だった制球を重視するためセットポジションに変えて立ち直ると、その後は3回を1安打1四球に抑えて3塁を踏ませない好投でした。
　いくら大竹といえども今季初勝利を上げるまでは、不安があったと思いますが、これでスッキリとしたことでしょう。リーグ戦では前田健と共にこの苦境を救ってほしいですね。