安達太良連峰は福島市から郡山市まで南北に連なり、北から鬼面山(1482m)、箕輪山(1728m)、鉄山(1709m)、安達太良山(1700m)、和尚山(1602m)と続く複合火山で、7つの登山口のうち奥岳登山口からスキー場のゴンドラを利用する最も楽なコースを選び、標高1700mの安達太良山山頂に向かった。
前日14日の八幡平でのハイキングの後ザックの中身を詰め替えるなどの準備を整え早く寝て、15日は4時半に起床5時に出発し天気予報通り南下する程晴れ間が広がるなか8時30分頃ゴンドラ乗り場に到着。
これがほんとの空だろうか?
すぐにゴンドラ乗り場に向かったが10数名の列が出来ており、紅葉のころは3時間ぐらいのゴンドラ待ちがあるという噂は本当みたいだ。
山頂駅から9時に歩き始めてすぐに安達太良山の全貌を見ることが出来る薬師岳パノラマパークに立ち寄ったが、観光客も大勢足を運んでおり中には犬を連れた人も居て興ざめした。
ここからは勾配も緩くて整備された登山道が続くが、狭いので時期によっては大渋滞が発生しそうだと考えながら歩くと犬の鳴き声が聞こえる、まさか山頂まで連れて行くのだろうか?
花は沢山のオヤマリンドウが綺麗に咲いているほか、アキノキリンソウ、シラタマノキが散見される程度。
オヤマリンドウは好天に誘われ良く開いている。
アキノキリンソウ ミヤマを冠するのかどうか微妙だ。
シラタマノキは艶のある葉も印象的だ。
振り返ればゴンドラの山頂駅が見える。
五葉松やハクサンシャクナゲの葉に囲まれて日差しが遮られているが、汗の出方が昨日の八幡平とは比べ物にならず、こまめに水分補給しながらほぼ中間点の広場で小休止。
再び歩き始めると勾配が急になり日差しも遮る灌木も無くなり、立ち止まる回数を増やしながら歩き続けるが、同行者から(根子岳のC)「昨日の疲れが出ているようだ」と言われた。
山頂の溶岩ドームが見えてきたが乳首山の異名に説得力がある。
山頂直下の広場までのガレ場を登る。
山頂付近に花は咲いていないと思っていたが、イワカガミが頑張って咲いていた。
大勢の登山者で賑わっている。
10時55分山頂に立つ。
山頂から見れば。
狭い山頂では記念写真の順番待ち。
山頂から飯豊連峰、蔵王連峰、吾妻連峰などの遠望は無理だったが、近くの山は良く見えた。
磐梯山(1819m) しばらく粘ったが山頂の雲が取れなかった。
麓の猪苗代湖と思われる。
和尚山(1602m) 安達太良連峰の南端。
鉄山(1709m) 中央の平らな部分でこの下に温泉付き山小屋「くろがね小屋」がある。
箕輪山(1718m) 右側奥の平らな部分で安達太良連峰の最高峰 中央の平らな部分は鉄山。
山頂からの絶景を堪能してから次に向かったのは沼の平と呼ばれる噴火口で、直径1.4㎞の荒涼とした風景をあるテレビ番組で月の世界みたいだと紹介していたことを思い出した。
その奥に裏磐梯の湖沼群の一角、秋元湖と檜原湖が確認できたことは予想外のことだったし、山頂からは猪苗代湖の一部も見えていた。
12時50分に下山を開始したから、約2時間ほんとの空の下に滞在したことになるがこの間も、下山するまでも名物と言われる強風は吹くことがなく穏やかな山行を終えることが出来た。
下りのゴンドラ
山麓駅 無事下山
当初は14日の八幡平の後、ゆっくり寝て15日は移動日とし泊まるだけにして16日に登る計画だったが、16日は雨の予報に変わったので急遽5時に出発して来たことが大正解だった。(実際に16日は雨降り)
なお、この日も同行者(イヌではなくヒト)を伴った山行となったが、イヌの山歩きには違和感があるので調べたら、ゴンドラの料金に「ペット」という区分があったことに、高村智恵子さんはどう思うのだろう。
仰るとおり薬師岳に「この上の空がほんとの空です 二本松市」と書いた高さが3ⅿ位の標柱がありましたが、隣にCが立っているので写真の公開は控えました。
花の写真が少ないのでブログのアップも楽でしたが、帰宅してその日のうちに大作を仕上げてしまうShuさんの足元にも及びません。
山頂は狭いのですが数名よりは沢山滞在できます、腰を下ろして食事しているグループもありました。風化が進んで広くなったのでしょうか?
雲が途切れた時ちょっとだけ吾妻連峰が見えたような気がしますし、西には飯豊連峰らしき山なみが写っている写真もありますが載せませんでした。
朝晩は寒ささえ感じるようになり山の紅葉が気になってきました、体調を崩さないようにして見晴らしのいい秋の山歩きを楽しみたいと思います。
安達太良山への山行、お疲れさまでした。
お帰りになったばかりなのに、すぐにブログをアップされ、しかもその間に川柳もご披露いただき、読者としては嬉しい限りです。
さて、「ほんとの空」が見えてよかったですね。
私の記憶では、五葉松平か薬師岳に「この上の空が”ほんとの空”です」のような標識があったように記憶しています。
私は2度行きましたが、残念ながらそこからほんとの空は見られませんでした。
お花は、オヤマリンドウが素晴らしいですね。晴れた日にしか開かないお花ですね。
シラタマノキはきれいな白玉になっていますね。どちらも季節が感じられます。
山頂は、数人しか上がれないように記憶していましたが、けっこうたくさんの人がおられますね。
ここから見る景色は最高ですね。特に吾妻山がきれいに見えたのを覚えています。
紅葉の時季はすごく混みあうようですね。
関東からも比較的アクセスが良い山です。
次回、行くとしたら、北へ向けて縦走してみたい山です。