マイ・ラスト・ソング―あなたは最後に何を聴きたいか文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
もん母からの手紙。
:「もんちゃん・・・お母さんのマイラストソング、コレだから・・・」とリストが送られてきた。
私のレパートリーばかりなのは何故だろう。
まあ、普段から私の歌っている録音を聴いている人なので・・・聴きなれたものが良いのだろう。
さて、もんチルのお一人にSさんがいる。50代前半といった感じの男性。
シューベルト狂いで、ドイツリートが大好き。
私などよりは、はるかに昔の歌い手を知っているし、名盤と呼ばれる録音もお持ちなのである。(まぁ、ちょっとしたオタク。良い意味でよ!)
彼に、「マイ・ラスト・ソング」を伺ってみた。
:「フォーレのレクイエムでしょうね」
で、彼お勧めのCDを、お貸しくださったのだ、ご丁寧に・・・ありがとん。
1枚は、ディスカウとロス・アンへレスのもの。(←ある意味、普通)
もう1枚はミシェル・コルボのものだった。合唱にすべて少年合唱を使い、ソロもボーイソプラノに取らせている。極めて緊張感の高い演奏なのだ・・・。
恥ずかしながら、私はこの名盤を知らなかった。
こういう演奏もあるのだと、もちろん想像は出来ることだが、やっちゃってる人がいたんだね、という感じなのだ。
こうなると、音楽は音楽の粋を越えて(というか本来の意味に戻り)祈りでしかないのね。
もちろん、音楽は、いつもソレであってもいけないのだけれど・・・。
そこが難しい・・・。