そぞろ歩き 2

彩の国を中心に、身近な自然や歴史あるいは文化的スポットを訪ね、その魅力を写真等でご案内。

日本一の力石と紅花石燈籠の稲荷神社(埼玉・桶川市)

2009年09月13日 | Weblog
稲荷神社 拝殿 拝殿前の石燈籠は紅花商人が寄進したもの...。

 市街地の神社としては貴重な緑が残る桶川稲荷神社。左画像の笹薮も神社境内に残る数少ない野生のものだと言う。かってはこの神社の周辺には狐が棲息し、笹薮を好んでねぐらにしたと伝えられている。
 そのせいもあってか神社ではこの笹薮の保存に務めているようであるが、雑草の駆除等に膨大な労力を要する等、維持管理に苦慮されていた。
 この神社の拝殿横には、長さ1.25m、幅0.76m、重さ610Kg、日本一の力石があり、 江戸一番の力持ちと評判の力士 三ノ宮卯之助がこれを持ち上げたと伝えられている。 
 また、拝殿前には、大きな2基の石燈籠がある。
 かつて中山道の宿場町だった桶川宿は、染物や紅の原料となる紅花の生産と集散地としても栄えており、桶川宿周辺で紅花を扱った商人たちが、安政4年(1857年)に修験道の寺・南蔵院の持分だった不動堂というお堂へ寄進したものであったが、明治2年(1869年)の廃寺にともない現在の場所に移設されたものとされる。
 燈籠には計24名の紅花商人の名が刻まれており、桶川市内のほか、上尾や菖蒲の商人の名前もある。かつての紅花商人たちの繁栄を伝える貴重な資料となっており、桶川市の文化財に指定されている。                         
  駐車場:有(無料)   桶川稲荷神社

 
樹霊魂命(画像をクリックすると拡大します)  市街地の中の鎮守様
 
重量610kg 日本一の力石(夫々画像をクリックすると案内板が見えます)
 
紅花商人が当初、南蔵院へ寄進し、後、廃寺により移設された石灯籠。

桶川稲荷神社 地図
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