実行・信頼 三上かずとし

木更津市議会議員「三上かずとし」のブログ

歩々清風・・・望陀布

2009年05月20日 | Weblog
万葉の時代の特産物
      

 私たちの、「万葉集の学ぶ会」は、地域の地名『馬来田』が、万葉集の歌に詠まれている歴史のある地名を研究する目的でスタートしました。この二つの歌には豊かな自然が詠まれていて、この自然も大切に将来に引き継いでいかなければならない。という考えで、当地域が東関東自動車道や上総アカデミアパーク、アクアラインのインパクトにより乱開発の心配があり、この歌碑を建立して「歴史と自然保護のシンボル」にしようと考えました。そして、この運動を木更津高校教諭であった故小倉利三郎先生に書いて頂いた「2首の歌の解釈」を基本に取り組んできました。防人が、故郷を離れるときの歌というのが、通説でありますが、先生は、奈良の都に、納税に旅立つ運脚の歌としています。その解釈では、当時のこの地区の特産物としての、望陀布とサヨミ布の話が、出てまいります。からむしを、原料とした布であったと思われます。直江兼続が、奨励した越後上布と同様の高級織物が、わが地方にあったと「続日本紀」などの書物に明記されております。一部を遣唐使が、大陸に、運んだとも書かれております。興味のある史実です、現在の木更津と袖ヶ浦の大半の地域を「まくた」といい「望陀」とも表記しております。その為、3番目の写真のように袖ヶ浦公園にも、「うまくた」の万葉の歌碑が、あります。
その歴史を詠み込んだ木更津東高校の校歌の4番をご紹介します。


「望陀」の「さよみ」織し子の   明き心を 身につけて  
大空のもと 日にはゆる うるわしの世を たたえあふ 
学びの庭に 栄光あれ わが学校に 栄光あれ
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