カラスノエンドウ (4/6)
マメ科 ソラマメ属
スズメノエンドウ (5/6)
マメ科 ソラマメ属
サヤエンドウ (5/10)
マメ科 エンドウ属
春になると近所のあちこちに隙あらばと咲き誇っているカラスノエンドウ。 自宅周りにはあまり咲かないので人様の所で絡みつくように育ち花を咲かせている様を見て、「きれいな色のお花だな。」とのんきに思ったりしている。 うちの近所では春先から咲き始めそろそろ終盤に入って来ているようだ。
写真を撮ったのでカラスノエンドウを調べていると、同じような花でスズメノエンドウ、カスマソウを並べてレポするサイトを多く見かける。 そう言えば白くて小さな花、あったかも。 と思っているとやはりあった。 残念ながらカスマソウは見つけられなかった。 カラスノエンドウとよく似て、少し大きな花を持つサヤエンドウもあちこちの畑で見かけたが、そろそろ終盤だろうか。 大変よく似た花を持つ2種だが、カラスノエンドウはソラマメ属。 サヤエンドウはエンドウ属。 見かけではわからないものだ。
どんな違いが。。。調べようかと思ったが、すぐにやめた。 マメ科の植物は745属19500種もあるらしい。 それを見ただけでもう降参。 ちなみに適当にバラ科の植物は種類が多いかなと思い数を比較すると、90属2500種。
マメ科の植物は根や茎に根粒菌などの細菌を持ち、植物に必要な硝酸塩を作ることができる。 すなわち自身で肥料を作ることができるため、痩せた土地でも良く育つ。 ということでどこでも多量に生育可能、種類も豊富、という事になるのだろうか。 そう考えれば小さなあの草から大きなあの木まで、あれもこれもみんなマメっぽく見えてくる。 田んぼにレンゲというのもこの根粒菌を肥料として使うためなのだそう。
手前左にカラスノエンドウの種。 まだサヤエンドウのようだ。
右奥にスズメノエンドウの花。
ふっくらとしてきたカラスノエンドウの種と
中央に毛むくじゃらの小さなスズメノエンドウの種。
ちょっとふっくらしてきたスズメノエンドウの種。
カラスノエンドウの種は最終的には真っ黒になり、
くるりとひねるようにはじけ種を飛ばす。
この種の黒からカラスの名がついた、とも言われているらしい。
カラスのエンドウ豆、スズメのエンドウ豆という意味かと思ったら、
野豌豆(野エンドウ)らしい。
キヌサヤとサヤエンドウは同じもの、だそうだ。
キヌサヤが関東で、サヤエンドウが関西で使われる名前だと。
さらに、キヌサヤが成長しサヤが固くなり食べられなくなると、中身の豆がふっくらと大きくなる。
それがグリーンピース。 グリーンピースが成熟するとエンドウ豆。
へぇぇぇ~。
カラスノエンドウの葉の上で動き回っていたのはナナホシテントウの幼虫。
新芽に着くアブラムシを食べるので、益虫。
可愛らしいナナホシテントウ成虫も肉食でアブラムシを食べる。
カラスノエンドウなどは空き地に踏みどころなく茂り、やっかいな雑草にも見えるが、
土を肥やし、益虫を呼び込み、冬場の寒い時期から地表を覆って保温、保湿してくれることから、
野菜を育てるために良い環境をつくる草としての働きを見出す考えもあるようだ。