S・J・ベネット著、芹澤恵翻訳『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』
SNSで見かけて気になって購入してから、ずっと積読だったんです。
だって、帯に「容疑者は50名」って書いてあって、え、私、50人分も
名前覚えられへん……ってなってしまって(笑)。
でも、実際に女王陛下が50人に事情聴取するわけもなく、女王の代わりに
事件を調べる秘書官補が50人に話を聞くわけでもなく……。
ウィンザー城で若いロシア人男性のピアニストが、クロゼットの中で遺体で発見される。
自殺に見せかけた殺人だとすぐにわかるけど、MI5の「すっとこどっこいのうすらとんちき」
長官が、スリーパー(潜入してから、ひたすら本国からの指示を待っていたスパイ)の
仕業だと言い出し、お城で働いていた人たちをスパイだと疑い始める。
でも、家族みたいな人たちがそんなことをするわけない、ということで、
女王が推理をする……けど、公務がつまってるので、みんなを集めて
「犯人はあなたね!」をするわけではない。
MI5の「うすのろまぬけ」長官が、ふふん俺が解決した、みたいになってるのが
腹立たしいんやけど、そこが他者の領域を守る女王陛下のやり方なのだそう。
とにもかくにも女王が愛すべき、そして愛情あふれた人であることが
伝わってきて、そんなふうに描写されるくらい愛されているんだなぁというのが
感想でした。
表紙イラストが超かわいいです。
SNSで見かけて気になって購入してから、ずっと積読だったんです。
だって、帯に「容疑者は50名」って書いてあって、え、私、50人分も
名前覚えられへん……ってなってしまって(笑)。
でも、実際に女王陛下が50人に事情聴取するわけもなく、女王の代わりに
事件を調べる秘書官補が50人に話を聞くわけでもなく……。
ウィンザー城で若いロシア人男性のピアニストが、クロゼットの中で遺体で発見される。
自殺に見せかけた殺人だとすぐにわかるけど、MI5の「すっとこどっこいのうすらとんちき」
長官が、スリーパー(潜入してから、ひたすら本国からの指示を待っていたスパイ)の
仕業だと言い出し、お城で働いていた人たちをスパイだと疑い始める。
でも、家族みたいな人たちがそんなことをするわけない、ということで、
女王が推理をする……けど、公務がつまってるので、みんなを集めて
「犯人はあなたね!」をするわけではない。
MI5の「うすのろまぬけ」長官が、ふふん俺が解決した、みたいになってるのが
腹立たしいんやけど、そこが他者の領域を守る女王陛下のやり方なのだそう。
とにもかくにも女王が愛すべき、そして愛情あふれた人であることが
伝わってきて、そんなふうに描写されるくらい愛されているんだなぁというのが
感想でした。
表紙イラストが超かわいいです。