東京でカラヴァッジョ 日記

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フェルメール初来日から50年! - 作品の来日状況を確認する

2018年10月01日 | フェルメール

   フェルメールの初来日は1968年10月、作品はマウリッツハイス王立美術館の《ディアナとニンフたち》である。

   今年2018年は、フェルメール初来日から50年にあたる。
 
   その記念すべき年に、初来日3点を含む計10点が出品されるフェルメール大回顧展が東京と大阪で開催されるとは、たいへん嬉しいこと。
 
   そこで、これまでのフェルメール作品の来日状況、来日していない作品を確認する。
 
 
2015.10時点→ 2019.2見込
19展覧会     → 20展覧会
延べ36会場  → 延べ38会場
21作品        → 24作品
延べ33回     → 延べ43回
 
 
【フェルメール作品が出品された展覧会】
 
<1:1点> 
1)ディアナとニンフたちマウリッツハイス王立美)
 
レンブラントとオランダ絵画巨匠展 
 
1968年10月19日~12月22日
国立西洋美術館
187,704人
 
1969年1月12日~3月2日
京都市美術館 
 
 
 
<2:1点>
2)窓辺で手紙を読む女(ドレスデン国立美)
 
ドレスデン国立美術館所蔵
ヨーロッパ絵画名作展 
 
1974年9月21日~11月24日
国立西洋美術館
264,030 人  
 
1974年12月3日~75年1月26日
京都国立博物館 
 
 
 
 <3:2点> 
1)ディアナとニンフたち(2回目)   
3)真珠の耳飾りの少女(マウリッツハイス王立美)
 
マウリッツハイス王立美術館展 
 
1984年4月24日~6月10日
国立西洋美術館
152,360 人
 
1984年6月14日~7月1日
愛知県美術館    
 
1984年7月21日~9月2日
北海道立近代美術館  
 
 
 
<4:1点> 
4)手紙を書く女(ワシントン・ナショナルギャラリー)

欧州評議会特別展 
西洋の美術:その空間表現の流れ
1987年3月28日~6月14日
国立西洋美術館
611,983 人  
 
 
 
<5:1点> 
4)手紙を書く女(2回目)   

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
 
1999年1月30日~4月4日
京都市美術館
 
1999年4月17日~7月11日
東京都美術館
412,794人 
 
 
 
<6:5点> 
3)真珠の耳飾りの少女(2回目) 
5)天秤を持つ女(ワシントン・ナショナルギャラリー)
6)地理学者(シュテーデル美)
7)リュートを調弦する女(メトロポリタン美) 
8)聖女プラクセデス(個人蔵)
 
フェルメールとその時代
2000年4月4日~7月2日
大阪市立美術館
590,008人 
 
 
 
 <7:1点>
9)恋文 (アムステルダム国立美)

アムステルダム国立美術館所蔵17世紀オランダ美術展
レンブラント、フェルメールとその時代展
 
2000年4月7日~6月18日
愛知県美術館
 
2000年7月4日~9月24日
国立西洋美術館
280,259 人   
 
 
 
<8:1点> 
10)絵画芸術(ウィーン美術史美)
 
栄光のオランダ・フランドル絵画展
ウィーン美術史美術館所蔵 
 
2004年4月15日~7月4日
東京都美術館
303,491人
 
2004年7月17日~10月11日
神戸市立博物館 

 
 
 <9:1点> 
2)窓辺で手紙を読む女(2回目)
 
ドレスデン国立美術館展 
 
2005年3月8日~5月22日
兵庫県立美術館
 
2005年6月28日~9月19日
国立西洋美術館
286,330人
 
 
 
<10:1点> 
9)恋文(2回目)

オランダ絵画の黄金時代
アムステルダム国立美術館展
2005年10月25日~06年1月15日
兵庫県立美術館 
 
 
 
<11:1点> 
11)牛乳を注ぐ女(アムステルダム国立美)
 
フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展
2007年9月26日~12月17日
国立新美術館
493,886人  
 
 
 
<12:7点> 
12)マルタとマリアの家のキリスト (スコットランド国立美)
1)ディアナとニンフたち(3回目)
13)小路(アムステルダム国立美)
14)ワイングラスを持つ娘(アントン・ウルリッヒ公爵美)
7)リュートを調弦する女(2回目)
15)手紙を書く婦人と召使い(アイルランド国立美)
16)ヴァージナルの前に座る若い女(個人蔵)
 
フェルメール展
-光の天才画家とデルフトの巨匠たち 
2008年8月2日~12月14日 
東京都美術館
934,222人       
 
 
 
 <13:1点> 
17)レースを編む女(ルーヴル美)
 
ルーブル美術館展
-17世紀ヨーロッパ絵画 
 
2009年2月28日~6月14日 
国立西洋美術館 
851,256人 
 
2009年6月30日~9月27日
京都市美術館
618,321人 
 

 
<14:1点> 
6)地理学者(2回目)   

シュテーデル美術館所蔵
フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展 
 
2011年3月3日~5月22日
Bunkamuraザ・ミュージアム 
196,838人
 
2011年6月11日~8月28日
豊田市美術館
105,158人  
 

 
<15:3点> 
18)手紙を読む青衣の女(アムステルダム国立美)
4)手紙を書く女(3回目)
15)手紙を書く婦人と召使い(2回目)

フェルメールからのラブレター展
 
2011年6月25日~10月16日
京都市美術館 
379,528人 
 
2011年10月27日~12月12日
宮城県美術館
117,660人
 
2011年12月23日~12年3月14日
Bunkamuraザ・ミュージアム  
258,465人
 
 
 
<16:1点> 
19)真珠の首飾りの少女(ベルリン国立美)

ベルリン国立美術館展
 
2012年6月13日~9月17日
国立西洋美術館 
399,312人  
 
2012年10月9日~12月2日 
九州国立博物館 
223,000人 
 
 
 
<17:2点> 
1)ディアナとニンフたち(4回目)  
3)真珠の耳飾りの少女(3回目) 
 

マウリッツハイス美術館展
 
2012年6月30日~9月17日
東京都美術館
758,266人
 
2012年9月29日~1月6日
神戸市立博物館
424,625人 
 
 
 
  <18:1点>  
20)天文学者(ルーヴル美)
 
ルーヴル美術館展  日常を描く
ー風俗画に見るヨーロッパ絵画  
 
2015年2月21日~6月1日
国立新美術館  
662,491人
 
2015年6月16日~9月27日
京都市美術館 
450,025人  
 
 
 
<19:1点> 
21)水差しを持つ女(メトロポリタン美)
 
フェルメールとレンブラント
-17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち
 
2015年10月24日〜16年1月5日
京都市美術館
104,818人
 
2016年1月14日〜3月31日
森アーツセンターギャラリー
194,823人
 
2016年4月6日〜5月8日
福島県立美術館
104,150人
 
 
 
<20:10点> 
 
東京・大阪とも
12)マルタとマリアの家のキリスト (2回目)
4)手紙を書く女(4回目)
7)リュートを調弦する女(3回目)
15)手紙を書く婦人と召使い(3回目)
24)取り持ち女(ドレスデン国立美)
 
東京のみ
11)牛乳を注ぐ女(2回目)
22)ワイングラス(ベルリン国立美)
19)真珠の首飾りの少女(2回目)
23)赤い帽子の娘(ワシントン・ナショナルギャラリー)
 
大阪のみ
9)恋文(3回目)
 
フェルメール展

2018年10月5日〜19年2月3日
上野の森美術館
 
2019年2月16日〜5月12日
大阪市立美術館
 
 
 
 
【来日していないフェルメール作品13点(2019.1見込)】
 
<オランダ>
 
マウリッツハイス美術館
《デルフト眺望》
✳︎ヨーロッパ大陸16点中、残るのは本作のみ。来日することとなれば、社会的大事件である。
 
 
<イギリス>
 
ロンドン・ナショナルギャラリー
《ヴァージナルの前に立つ女》
《ヴァージナルの前に座る女》
 
ケンウッドハウス
《ギターを弾く女》
 
バッキンガム宮廷王室コレクション
《音楽の稽古》
 
✳︎イングランドからの借入れは1点も実現していない。
 
 
<アメリカ>
 
メトロポリタン美術館
《眠る女》
《少女》
《信仰の寓意》
✳︎2点来日、残り3点。今回初来日はないが、今後も期待できるのではないか。
 
フリック・コレクション
《士官と笑う女》
《稽古の中断》
《女と召使》
✳︎作品貸出しは行わない美術館。現地へ行くしかない。
 
ワシントン・ナショナルギャラリー
《フルートを持つ娘》
✳︎3点来日。残る1点は真筆性に疑念。
 
イザベラ・ステュアート・ガードナー美術館
《合奏》
✳︎1990年盗難、現在も行方不明。
 


【参考:フェルメール来日作品24点】

1)ディアナとニンフたち(マウリッツハイス王立美)
 1968年、1984年、2008年、2012年

2)窓辺で手紙を読む女(ドレスデン国立美)
 1974年、2005年

3)真珠の耳飾りの少女(マウリッツハイス王立美)
 1984年、2000年、2012年

4)手紙を書く女(ワシントンNG)
 1987年、1999年、2011年、2018年

5)天秤を持つ女(ワシントンNG)
 2000年

6)地理学者(シュテーデル美)
 2000年、2011年

7)リュートを調弦する女(メトロポリタン美)
 2000年、2008年、2018年

8)聖プラクセディス(個人蔵)
 2000年(2015年〜国立西洋美で常設展示)

9)恋文(アムステルダム国立美)
 2000年、2005年、2019年

10)絵画芸術(ウィーン美術史美)
 2004年

11)牛乳を注ぐ女(アムステルダム国立美)
 2007年、2018年

12)マルタとマリアの家のキリスト」(スコットランドNG)
 2008年、2018年

13)小路(アムステルダム国立美)
 2008年

14)ワイングラスを持つ娘(アントン・ウルリッヒ公美)
 2008年

15)手紙を書く婦人と召使い(アイルランドNG)
 2008年、2011年、2018年

16)ヴァージナルの前に座る若い女(個人蔵)
 2008年

17)レースを編む女(ルーブル美)
 2009年

18)手紙を読む青衣の女(アムステルダム国立美)
 2011年

19)真珠の首飾りの少女(ベルリン国立美)
 2012年、2018年

20)天文学者(ルーブル美)
 2015年

21)水差しを持つ女(メトロポリタン美)
   2016年

22)ワイングラス(ベルリン国立美)
   2018年
 
23)赤い帽子の娘(ワシントン・ナショナルギャラリー)
   2018年
 
24)取り持ち女(ドレスデン国立美)
   2019年
 


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