※追記:1)持ち時計上位の欄の誤りを訂正しました。
昨日の皐月賞は③人気ミュージアムマイルが制しました。レコード勝ちのおまけつきで、鞍上のモレイラ騎手は桜花賞に続いて2週連続のGⅠ勝ちです。単勝1.6倍で一本かぶりの人気を背負ったクロワデュノールは1馬身半差の2着。実際に負けてしまうと、確かに12月以来久々で、抜け出してからの切れが今一歩だったような気もします。まあでも、ミュージアムマイルに力負けしたというよりも、“マジックマン” にしてやられたといったところじゃないかと思います。鞍上の北村騎手は好きなジョッキーですが、ガツガツしてないというか、圧倒的人気によるプレッシャーもあったと思います。あともう少しだったんですけどねぇ。
馬券の方は、朝方切るつもりでいたミュージアムマイルでしたが、やはりモレイラを切るのは無謀と思い直して相手に入れておいたので、結果的には的中でした。事前の予想からするとあまり釈然としない当たり馬券ですが(苦笑)、次のダービーはもう少しスッキリ勝ちたいものです。あと、その前の福島牝馬Sはからっきしダメでした。昨日の結果と予想は以下のとおりです。
*〇数字は単勝人気順、□数字は枠人気順= はウラ人気、◎〇▲△の左は当日の朝(あるいはライヴ)予想、右は週中の予想、数字は追い切り評価の平均値: は最上位
中山11R 皐月賞 3歳GⅠ
1着 ミュージアムマイル ③5⃣ ー ー 4.4
2着 クロワデュノール ①1⃣ ◎ ◎ 4.7
3着 マスカレードボール ④3⃣ △ △ 4.2
*朝予想◎クロワデュノール2着(ライヴでは三連的中)
福島11R 福島牝馬S 牝馬GⅢ
1着 アドマイヤマツリ ①1⃣ △ △ 2.5
2着 フェアエールング ⑥3⃣ △ △ 4.5
3着 フィールシンパシー ⑧4⃣ △ △ 3.2
*朝予想◎シンリョクカ5着/週中予想◎ホーエリート12着
さて、春の中山・阪神開催が終わり、次の土日からは東京・京都開催です。土曜にはダービー・トライアルの青葉賞が控えています。2月のセントポーリア賞で鋭い決め脚を見せたエネルジコが出て来ます。たぶんこの馬が①人気でしょう。ここを勝ってダービー戦線に新風を吹き込むことになるかどうか。過去10年の傾向などから探ってみようと思います。
1)持ち時計上位
去年のシュガークンの勝ち時計は2分24秒2(上がり33.9)で、だいたい標準的なところで収まりました。馬場にもよりますが、今年は23秒台の速い時計が出るかもしれません。今回の出走メンバーの持ち時計上位は以下のとおりですが、距離がバラついています(※は重複馬、〇数字は単勝人気順)。
<2400>
※ゲルチュタール 03/15阪神 ゆきやなぎ賞 ②1着 2分24秒6 34.7
※パッションリッチ 03/15阪神 ゆきやなぎ賞 ⑦4着 2分25秒0 34.9 ⬅訂正
ロードガレリア 04/05阪神 アザレア賞 ⑥2着 2分25秒1 36.0
<2200>
※ファイアンクランツ 03/01阪神 すみれS ①3着 2分11秒2 34.5
ヤマニンブークリエ 03/01阪神 すみれS ⑤4着 2分12秒0 35.6
ホウオウアートマン 03/01阪神 すみれS ⑥5着 2分12秒0 35.7
<2000>
※ゲルチュタール 11/30中山 葉牡丹賞 ④2着 1分58秒8 34.5
※パッションリッチ 11/30中山 葉牡丹賞 ⑩4着 1分59秒4 35.0 ⬅訂正
スワローシチー 12/15中山 未勝利 ③1着 1分59秒7 34.8
アマキヒ 03/23中山 1勝クラス ②1着 2分00秒0 35.8
<1800>
ガルダイア 03/29阪神 毎日杯 ⑦2着 1分46秒1 33.5
※ファイアンクランツ 10/16東京 東スポ2歳S ④4着 1分47秒2 33.4
※パッションリッチ 10/19東京 アイビーS ⑤8着 1分47秒8 34.1
エネルジコ 02/02東京 セントポ賞 ①1着 1分48秒2 34.0
参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣シュガークン 03/24中京 大寒桜賞 ①1着 2分17秒4 35.6 重
2⃣ショウナンラプンタ 03/09阪神 ゆきやなぎ賞 ③1着 2分27秒9 33.4
3⃣デュアルウィルダー 03/02中山 未勝利 ①1着 2分16秒5 35.4 稍
エネルジコの前走は出負けしながら強いレースをしたと思いますが、時計的にはイマイチで、同距離ならガルダイアやファイアンクランツの方が上です。距離が延びてどうかとは思いますが、人気を被るようなら危うさが残ります。無難なところでは距離経験のあるゲルチュタールを評価した方がいいかもしれません。ダービートライアルとはいえ、皐月賞上位組とは勝負づけのついた馬が多いのは否めないので、上に名前が上がりませんでしたが、未勝利を勝ち上がったばかりのレッドバンデでも好勝負になるかもしれません。
2)前走(ステップ)と間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇大寒桜賞 5頭(※該当なし)
〇ゆきやなぎ賞 4頭(ゲルチュタール②1着 パッションリッチ⑦4着)
〇アザレア賞 4頭(ロードガレリア⑥2着)
〇弥生賞 2頭(※該当なし)
〇若葉S 2頭(※該当なし)
ローテーション的には、中3週から7・8週あたりが多く、あまり間隔はあけない方がよい傾向です。メンバー中一番間隔をあけているのが中11週のエネルジコですので、この点、少々気にはなります。
3)血統
晴良馬場ならば父系のディープインパクトが好走する傾向です(雨重になるとキングカメハメハ系です)。今年のメンバーには同系のブラックタイド-キタサンブラックの系統もいますが、一応、父ディープ系で該当する馬をピックアップしておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・スワローシチー :父ミッキースワロー(トーセンホマレボシ)/母父French Deputy(Vice Regent系)
・マテンロウバローズ :父ロジャーバローズ(ディープインパクト)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
・レッドバンデ :父キズナ(ディープインパクト)/母父Lord of England(Never Bend系)
・ロードガレリア :父フィエールマン(ディープインパクト)/母父ロードカナロア(キングカメハメハ)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 上位拮抗:①人気の複勝率80%
② 2勝馬が好走:複勝率30.6%
③ 前走も2400の馬が活躍:複勝率34.4%
特にゆりかもめ賞・ゆきやなぎ賞・アザレア賞の勝ち馬
浮上するのはゲルチュタールです。
5)結 論
エネルジコが人気になるならゲルチュタールを連軸に据えた方がいいと思います。実績的にファイアンクランツも差はないでしょうし、距離が合えばガルダイアも好勝負でしょう。以下、2勝馬優勢ということならば、前走スプリングSが重馬場4着のマテンロウバローズもまだ見限れませんし、アマキヒにもチャンスがあるかも知れません。あとは、スワローシチー、パッションリッチ、ヤマニンブークリエ、ロードガレリアあたりが3着に残れれば、といったところでしょうか。まとめてみると、
◎ゲルチュタール 〇ファイアンクランツ ▲ガルダイア △スワローシチー……
で、上位人気馬が強い印象です。エネルジコは△にとどめますが、ダービーをおもしろくするなら、この馬に勝ってほしい気もします。はたしてどうなるでしょうか。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。GWまであと少し。何とか今週も無事に乗り切りましょう。
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