今日はオークストライアルのフローラSを検討してみます。桜花賞の1・2着馬が血統的にオークスに向いていないという個人的な仮定が正しいとすれば、樫の女王の有力候補として、リンクスティップ(桜花賞3着)、エリカエクスプレス(同5着)に続く3頭目は、このレースに潜んでいる可能性があるので、これはよく見ておかないといけません。過去10年の傾向などからどの馬が適合的か、探ってみようと思います。
1)持ち時計上位
去年の勝ち馬アドマイヤベルの時計は1分59秒0(上がり34.2)で、雨でも降らない限りはだいたいこの当たりの時計で決着しそうです。今回の出走メンバーは芝2000が初めての馬ばかりなので、距離延長で良さが出そうな馬を見つけたいところです(※は重複馬、〇数字は単勝人気順)。
<2000>
ヴァルキリーバース 02/22東京 フリージア賞 ④1着 2分00秒5 34.1
ホウオウタイタン 02/22小倉 未勝利 ②1着 2分00秒5 35.6
ゴーソーファー 01/06中山 1勝クラス ⑦1着 2分00秒7 34.9
<1800>
ルクスジニア 03/29阪神 君子蘭賞 ①1着 1分45秒8 34.6
※ロートホルン 11/17東京 未勝利 ⑩1着 1分45秒9 34.5
マーゴットレジーナ 03/29阪神 君子蘭賞 ⑬3着 1分46秒0 33.8
<1600>
エストゥペンダ 02/15東京 クイーンC ⑥3着 1分32秒8 34.3
ティラトーレ 12/14中山 ひいらぎ賞 ③4着 1分33秒0 35.5
※ロートホルン 02/15東京 クイーンC ⑤5着 1分33秒3 36.1
マイスターヴェルク 01/12中山 フェアリーS ⑤4着 1分33秒4 35.0
ピコローズ 01/18中山 菜の花賞賞 ⑦2着 1分33秒4 34.8
参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣アドマイヤベル 02/17東京 フリージア賞 ③2着 2分00秒3 33.9
2⃣ラヴァンダ 03/02阪神 チューリップ賞⑪7着 1分33秒8 35.2
3⃣カニキュル 03/16中山 フラワーC ③6着 1分48秒3 35.6
2000ではヴァルキリーバースが去年のアドマイヤベルに近い時計を出しています。1800は3頭とも時計が優秀ですが、一頭だけ注目するなら、前走最後方からまくり上げて3着のマーゴットレジーナでしょう。1600は実績的にもエストゥペンダが上位です。父サートゥルナーリアで距離が延びてさらに良さがでるかもしれません。
2)前走(ステップ)と間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇フラワーC 8頭(ゴーソーファー④3着 ハギノピアチェーレ⑨6着)
〇君子蘭賞 4頭(ルクスジニア①1着 マーゴットレジーナ⑬3着)
〇未勝利 4頭(エンジェルブリーズ⑦1着 タイセイプランセス⑥1着
タガノアビー②1着 ホウオウタイタン②1着
ロジャリーマイン①1着)
〇クイーンC 3頭(エストゥペンダ⑥3着 ロートホルン⑤7着
ティラトーレ⑦8着 ロンドボス⑩10着)
〇1勝クラス 2頭(ブラックルビー①1着)
ローテーション的には、中3・4週(フラワーC、君子蘭賞)が最も適合的です。全体として3月以降に一度走っていない馬は苦しい感じです。
3)血統
父系はサンデー系かロベルト系です。サンデー系ならば主流のディープインパクトよりも、ステイゴールドやハーツクライの血脈の方が好走する傾向です。母系を加味して長めの距離が合いそうなのは以下の馬でしょうか。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・エンジェルマーク :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父Kitten's Joy(Sadler's Wells系)
・ドーギッド :父オルフェーヴル(ステイゴールド)/母父Scat Daddy(Storm Bird系)
・マーゴットレジーナ :父モーリス(スクリーンヒーロー)/母父Curlin(Smart Strike)
・ロジャリーマイン :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
・ロンドボス :父モーリス(スクリーンヒーロー)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)・ヴァルキリーバース :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父ハーツクライ(サンデーサイレンス)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① ②人気が好成績:複勝率70%
② キャリア3~5戦がやや優勢
③ 2021年以降前走4角7⃣番手以下:追い込みが優勢
④ 優勝馬は前走が⑦人気以内・1勝クラス以上・出走頭数10頭以上
当日②人気になる馬はまだわかりませんが、浮上するのはエストゥペンダ、エンジェルマーク、カムニャック、ゴーソーファー、マイスターヴェルクの5頭です。
5)結 論
上位人気になりそうなのは、エストゥペンダとゴーソーファーでしょうか。東京で末脚がいきそうなのは前者ですので、①人気はこちらでしょう。JRAのデータでは②人気の方が優勢というのが若干引っかかりますが、軸馬としては妥当だと思います。ただ桜花賞のメンバーとはすでに勝負づけが済んだ印象もあるので、新進勢力の台頭にも期待したいところです。桜花賞上位馬に対抗できそうな一頭として抜擢したいのは、まだ未勝利勝ちの身ですが、ロジャリーマインです。母マリアライトは宝塚記念などGⅠ2勝の名牝で、同配合の全兄オーソクレースを思えば、十分勝負になると見込めます。ここでオークス出走権を獲って、頂点に駆け上がる絶好のチャンスでしょう。相手は、エストゥペンダを筆頭に重賞に出走してきた組と、ヴァルキリーバース、エンジェルブリーズ、ドーギッド、ブラックルビー、ルクスジニアあたりまでは押さえておこうかと考えています。まとめると、
◎ロジャリーマイン 〇エストゥペンダ ▲ヴァルキリーバース △ゴーソーファー……
で、ルメール騎乗予定のヴァルキリーバースが②人気になると困りますが、小波乱も視野に馬券を買ってみようと思います。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は雨らしいので、外仕事は今日のうちに目処をつけておきたいところです。今日も一日がんばりましょう。
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