昨日の春天はレーン騎手のヘデントールが制し、私的な予想に反して4歳馬が上位独占となりました。中心視したジャスティンパレスは着外でした。もう少し前につけてほしかったし、仕掛けどころが早かったと思いますねぇ。鮫島くん、まくっていって強気に乗ってくれましたが、やはりレーン騎手の方が一日の長がある感じは否めません。馬券はダメでしたが、運よくその前のプリンシパルSで、⑫人気を引っかけられたので、収支はマイナスになりませんでした。何とか次のNHKマイルでスカッとさせたいものです。昨日の結果は以下のとおりでした。
*〇数字は単勝人気順、□数字は枠人気順= はウラ人気、◎〇▲△の左は当日の朝(あるいはライヴ)予想、右は週中の予想、数字は追い切り評価の平均値: は最上位
京都11R 天皇賞(春) GⅠ
1着 ヘデントール ①1⃣ △ ▲ 4.5
2着 ビザンチンドリーム ⑥4⃣ △ △ 4.5
3着 ショウナンラプンタ ④5⃣ △ △ 3.0
*朝予想・週中予想◎ジャスティンパレス6着
次のGⅠからは舞台が東京に替わって連続開催となります。まず、その第一弾、NKHマイルCを検討してみます。前哨戦のニュージーランドTでまずまずのスタートを切った2歳王者のアドマイヤズームがここでも強いのか、それとも伏兵が台頭するのか、過去10年の傾向などから考えてみます。
1)持ち時計上位
去年のジャンタルマンタルの勝ち時計は1分32秒4(上がり33.9)で、例年並みでしたが、雨が降れば様相一変もあり得ます。今回の出走メンバーの持ち時計上位は以下のとおりですが、他距離からも食い込む余地はあるかもしれません(※は重複馬、〇数字は単勝人気順)。
<1600>
ランスオブカオス 04/05阪神 チャーチルC ②1着 1分32秒2 33.9
イミグラントソング 04/12中山 NZT ②1着 1分32秒4 33.1
アドマイヤズーム 04/12中山 NZT ①2着 1分32秒4 33.9
アルテヴェローチェ 04/05阪神 チャーチルC ①2着 1分32秒5 34.1
ミニトランザット 04/05阪神 チャーチルC ⑧3着 1分32秒5 33.7
マピュース 02/15東京 クイーンC ⑧2着 1分32秒6 34.8
※スリールミニョン 04/05阪神 チャーチルC ⑤4着 1分32秒6 34.0
コートアリシアン 04/12中山 NZT ⑤3着 1分32秒6 33.8
※スリールミニョン 09/14中京 ききょうS ⑤1着 1分20秒7 34.4
ショウナンザナドゥ 03/08阪神 フィリーズR ③1着 1分20秒7 34.8
チェルビアット 03/08阪神 フィリーズR ⑭2着 1分20秒8 34.8
ヤンキーバローズ 03/22中京 ファルコンS ③1着 1分21秒0 34.3
モンドデラモーレ 03/22中京 ファルコンS ③1着 1分21秒1 34.8
パンジャタワー 03/22中京 ファルコンS ①4着 1分21秒1 34.6
参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣ジャンタルマンタル 04/14中山 皐月賞 ③3着 1分57秒2 34.9
2⃣アスコリピチェーノ 04/07阪神 桜花賞 ①2着 1分32秒3 33.5
3⃣ロジリオン 03/16中京 ファルコンS ②5着 1分20秒8 34.6
一番時計はランスオブカオスですが、上がり脚を加味すると、NZTで出したイミグラントソングの時計の方が優秀かもしれません。2着のアドマイヤズームとともに主力となるのはこのあたりでしょう。その他、末脚がはまったときのミニトランザットも東京コースでは怖さがあります。あとは、マピュースと、他距離の1400からはヤンキーバローズとモンドデラモーレ、上に名前はありませんが、サトノカルナバルとマジックサンズあたりも上位に絡む力がある感じです。
2)前走(ステップ)と間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇NZT 6頭(イミグラントソング②1着 アドマイヤズーム①2着
コートアリシアン⑤3着 ミーントゥビー⑫5着)
〇アーリントンC 6頭(ランスオブカオス②1着 アルテヴェローチェ①2着
ミニトランザット⑧3着 スリールミニョン⑤4着)
〇桜花賞 5頭(マピュース⑨4着 チェルビアット⑫6着
ヴーレヴー⑩8着 ショウナンザナドゥ⑥10着)
〇皐月賞 4頭(マジックサンズ⑯6着)
パンジャタワー①4着 トータルクラリティ④10着)
〇毎日杯 2頭(※該当なし)
アーリントンCは今年からチャーチルダウンズCに名称変更されているので、そのまま該当馬はスライドさせてあります。ローテーション的には、7割が中2・3週で、2ヶ月超の間隔をあけて臨んで馬券に絡んだ馬はいません。実績馬のサトノカルナバルやマイネルチケットは苦しいかも知れません。
3)血統
以前は父サンデー系が全盛でしたが、近年はミスプロ系にシフトしてきているかもしれません。今回該当するのは以下の5頭です。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・イミグラントソング :父マクフィー(Dubawi)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
・コートアリシアン :父サートゥルナーリア(ロードカナロア)/母父ハーツクライ(サンデーサイレンス)
・チェルビアット :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父フレンチデピュティ(Vice Regent系)
・パンジャタワー :父タワーオブロンドン(Raven's Pass)/母父ヴィクトワールピサ(ネオユニヴァース)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① ②人気が好成績:連対率60%、複勝率70%
② 皐月賞・桜花賞からの転戦組が好走:複勝率29%
③ 前走1着 or 6着以下の馬は割り引き
④ GⅠ経験馬に着目
⑤ 勝ち馬は外寄り枠(6~8枠)、新馬勝ち、
2歳時に2戦目を走り1着か重賞3着以内。
浮上するのは、アルテヴェローチェ、コートアリシアン、サトノカルナバル、パンジャタワー、マジックサンズといったところです。
5)結 論
NZTの1・2着馬が人気になりそうですが、あまりすんなりと決まる感じがしません。雨でも降ればなおさらです。ここは皐月賞で一番の末脚を繰り出したマジックサンズに期待する手かなと思います。JRAのデータにも該当項目が多いですし。問題は鞍上だけです(笑)。相手は、イミグラントソングのほか、当然アドマイヤズームとランスオブカオス、東京が得意なマピュースに、ヤンキーバローズとモンドデラモーレあたりも差はないと思います。挙げていったらキリがありませんが、サトノカルナバルも加えておきましょう。まとめてみると、
◎マジックサンズ 〇イミグラントソング ▲アドマイヤズーム……
で、一捻り必要かと思います。東京コースの適性を見抜けるかどうかがポイントです。
本日もお読みいただきありがとうございました。GWもあと2日。平穏でありますように。