今日は阪神牝馬Sの検討です。去年は穏当に収まりましたが、例年人気薄が突っ込んでくる波乱の一戦です。桜花賞前日に一稼ぎとなるかどうか。現行のマイルとなった2016年から過去9年のデータをもとに、中心馬や穴馬に目星をつけてみようと思います。
1)前走(ステップ)と間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇京都牝馬S 8頭(スウィープフィート⑤6着 イフェイオン④11着
ドナベティ⑰13着)*今年の愛知杯の結果を転用
〇東京新聞杯 4頭(ボンドガール②2着)
〇愛知杯 4頭(※該当なし)*今年の小倉牝馬Sの結果を転用
〇有馬記念 2頭(※該当なし)
〇初音S 2頭(※該当なし)
今年から京都牝馬Sはひと月遅れて愛知杯に、旧愛知杯は小倉牝馬Sに移行したようなので、「該当馬」は参考程度です。間隔は去年までの傾向だと、中6~8週あたりに第一の山があり、二つ目の山は11・12月以来です。前者に該当するのが、ボンドガール、ソーダズリング、タガノエルピーダ、後者に該当するのが、アルジーヌ、ドゥアイズといったところです。
2)馬齢 ※頭数は延べ数
〇4歳 16頭 〇5歳 7頭 〇6歳 4頭
4歳が主力で、ここ2年は上位3着までを独占しています。ボンドガール、タガノエルピーダ、ラヴァンダあたりにはよい傾向です。
3)血統
かつては父系がディープインパクトなどサンデー系が席巻していましたが、近年は父キングカメハメハ系の方が優勢に映ります。該当するのは3頭です。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・アルジーヌ :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
・ウンブライル :父ロードカナロア(キングカメハメハ)/母父ファルブラヴ(Fairy King)
・ドゥアイズ :父ルーラーシップ(キングカメハメハ)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 下位人気馬が侮れない:⑥人気以下の複勝率12.9%
② 4歳馬が優勢:連対率22.4%、複勝率29.3%
③ 前走1着馬が好走:勝率20%、連対率32%、複勝率44%
浮上するのは、タガノエルピーダです。
5)宮田式バイオリズム◎
・アルジーヌ 6・2・1・2
・キミノナハマリア 4・3・3・9
・スウィープフィート 2・2・1・4
・ソーダズリング 3・2・1・5
・タガノエルピーダ 3・1・1・4
・ドゥアイズ 2・4・2・7
・ラヴァンダ 1・2・3・5
6)結 論
①人気は武騎乗のボンドガールで、ソーダズリングとアルジーヌが次位で続くといったところでしょうか。「波乱の一戦」と言っても、人気馬が総崩れするレースでもないでしょうから、軸馬はこの3頭から選ぶのが無難です。4歳勢が強いとすれば、まずはボンドガールですが、私は武と馬券相性がよろしくないので、5歳のアルジーヌを中心視しようと思います。去年夏のクイーンSではボンドガールに負けていますが、クビ差でしたし、当時の斤量が4㌔重かったことを考えれば、今回は同斤量で十分逆転可能です。相手は、もちろんボンドガールとソーダズリングに、JRAの分析で浮上するタガノエルピーダ、4歳のスウィープフィートとラヴァンダ、堅実なドゥアイズとビヨンドザヴァレーあたりが候補ですが、怖いのはウンブライルとジューンオレンジの2頭でしょう。ウンブライルは去年の2着馬ですし、ジューンオレンジは馬体が450㌔台まで絞れていればチャンスありと見ます。あともう一頭加えるなら、馬場が悪化したときのキミノナハマリアまで。まとめると、
◎アルジーヌ 〇ボンドガール ▲タガノエルピーダ △ウンブライル……
で、ヒモ荒れに期待したいレースです。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。満開の桜もそろそろ散り始めそうです。花散らしの雨が降る前によく眺めておくことにします。一日穏やかに終わりますように。