昨日の大阪杯は5歳ベラジオオペラの連覇、レコード勝ちのおまけ付きとなりました。「最強世代」と見ていた4歳勢は、エコロヴァルツの4着が最高位で、①人気のシックスペンスは7着、ステレンボッシュに至っては13着と惨敗でした。4歳の上位独占もあり得ると想定していただけに、とんだ的外れに終わって大反省です。結果は以下のとおりでした。
*〇数字は単勝人気順、□数字は枠人気順= はウラ人気、◎〇▲△の左は当日の朝(あるいはライヴ)予想、右は週中の予想、数字は追い切り評価の平均値: は最上位
阪神11R 大阪杯 GⅠ
1着 ベラジオオペラ ②3⃣ ▲ 〇 4.1
2着 ロードデルレイ ④1⃣ △ △ 4.6
3着 ヨーホーレイク ⑧4⃣ ー ー 4.5
*朝予想◎ステレンボッシュ13着/週中予想◎コスモキュランダ8着
勝ったときは謙虚に、負けたときは気分一新で、尾を引かないようにします。次はいよいよ桜花賞ですから。メンバーを見渡すと、勝ったり負けたりの馬がトライアル戦の上位を占めていて、阪神JF組が抜けて強いわけではないと仮定すると、①②人気が強い例年の傾向とは違って、今年は久しぶりに荒れるかも知れません。過去10年の傾向などから中心馬を探してみます。
1)持ち時計上位
去年の桜花賞馬ステレンボッシュの勝ち時計は、良馬場で1分32秒2(上がり33.4)で、前年のリバティアイランドに0.1秒差の好時計でした。4年前にはソダシが1分31秒台の快時計を出していますし、日曜の天気と馬場次第では、再び1分31秒台の時計が出るかも知れません。今回の出走メンバーの持ち時計上位は以下のとおりです(〇数字は単勝人気順)。
<1600>
エンブロイダリー 02/15東京 クイーンC ③1着 1分32秒2 34.9
マピュース 02/15東京 クイーンC ⑧2着 1分32秒6 34.8
エリカエクスプレス 01/12中山 フェアリーS ②1着 1分32秒8 35.1
エストゥペンダ 02/15東京 クイーンC ⑥3着 1分32秒8 34.3
アルマヴェローチェ 12/08阪神 阪神JF ⑤1着 1分33秒4 34.3
ショウナンザナドゥ 02/15東京 クイーンC ②9着 1分33秒4 35.6
ビップデイジー 12/08阪神 阪神JF ⑧2着 1分33秒6 34.4
ブラウンラチェット 10/26東京 アルテミスS ③1着 1分33秒8 33.3
ミストレス 10/26東京 アルテミスS ⑦2着 1分34秒0 33.8
クリノメイ 03/02阪神 チューリップ賞⑨1着 1分34秒0 33.7
ウォーターガーベラ 03/02阪神 チューリップ賞⑦2着 1分34秒0 33.2
参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣ステレンボッシュ 12/10阪神 阪神JF ⑤2着 1分32秒6 33.5
2⃣アスコリピチェーノ 12/10阪神 阪神JF ③1着 1分32秒6 33.7
3⃣ライトバック 02/03京都 エルフィンS ①1着 1分35秒1 33.9
時計上位はエンブロイダリーらのクイーンC組で、時計の速い時期であったとはいえ、明け3歳牝馬がマイルで1分32秒台の時計というのはなかなか優秀です。フェアリーS勝ちのエリカエクスプレスとともに、本番で上位に来てもおかしくありません。阪神JF組は去年の時計よりも遅い決着で、順位が展開のあやによるもので、着順ほどの差がないとすれば、人気で負けたブラウンラチェットやミストレスなどにも一変する可能性があります。安定感ならアルマヴェローチェとビップデイジーでしょうけれど。あと一頭、使い過ぎの感じもありますが、前走のチューリップ賞で末脚が光ったウォーターガーベラにも浮上の余地がありそうです。
2)前走(ステップ)と間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇チューリップ賞 15頭(クリノメイ⑨1着 ウォーターガーベラ⑦2着
ビップデイジー①3着 ナムラクララ③5着)
〇阪神JF 5頭(アルマヴェローチェ⑤1着 スリールミニョン⑯5着
ブラウンラチェット①16着)
〇フィリーズR 3頭(ショウナンザナドゥ③1着 チェルビアット⑭2着
ボンヌソワレ⑦3着 ダンツエラン⑧6着ほか)
〇クイーンC 2頭(エンブロイダリー③1着 マピュース⑧2着
エストゥペンダ⑥3着 )
ローテーションは、上の通り中4週のチューリップ賞組がダントツです。近年は阪神JFから直行のパターンが増えていますが、やはりトライアルを叩いてからの方が理想的です。
3)血統
父系はディープインパクトやダイワメジャーなどのサンデー系が優勢に見えます。母系は難解ですが、母父キングカメハメハ系などミスプロ系が近年目につくといった程度です。この血脈で浮上するのは、次の4頭です。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・クリノメイ :父オルフェーヴル(ステイゴールド)/母父プリサイスエンド(Forty Niner系)
・ビップデイジー :父サトノダイヤモンド(ディープインパクト)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
・ミストレス :父キズナ(ディープインパクト)/母父Distorted Humor(Forty Niner系)・ムイ :父ミッキーアイル(ディープインパクト)/母父ルーラーシップ(キングカメハメハ)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① ⑩人気以下は馬券圏外:複勝率0%
② キャリア3戦の馬が好成績:複勝率34.2%
③ 前走3着以内馬が好走
:過去10年の3着馬では26/30頭=86.7%
④ 前走チューリップ賞組か阪神JF組が好走
⑤ 優勝馬は2~7枠/通算出走数6戦以内
/前走馬体重460~499㌔が狙いめ
条件を満たして浮上するのはアルマヴェローチェです。
5)結 論
例年どおり①②人気が強い年なら中心はアルマヴェローチェの一択ですが、スターズオンアースが勝った2022年と何となく似た感じもするので、別馬から入ろうと思います。中心は2戦2勝のエリカエクスプレスです。前走の勝ち時計は翌日のトロヴァトーレが勝ったニューイヤーSの上位組と比べてもそれほど差のない優秀なものですし、直線でも気合いづけにゴール直前に一発ムチを入れただけの楽勝で、まだ余裕がありました。データにそぐわないステップですが、関西馬で移動の負担がなく、ここでも好勝負が見込めると思います。相手は中位人気の馬から何頭か抜擢して、アルマヴェローチェは押さえまでにとどめます。候補としては、当然安定感のあるビップデイジーに、クイーンC勝ちのエンブロイダリー、きさらぎ賞2着のリンクスティップ、チューリップ賞組からウォーターガーベラなどで、ブラウンラチェットもまだ見限れないと思います。大穴はダート転出で異例のステップを踏んできた海外帰りのミストレスでしょうか。矢作調教師のもくろみ通りに成長しているとすれば、この馬の逃げ残りがあるかも知れません(出走が叶うかどうかが問題ですが)。まとめてみると、
◎エリカエクスプレス 〇ビップデイジー ▲リンクスティップ △アルマヴェローチェ……
で、アルマヴェローチェが4着以下なら、いい馬券になると思います。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。満開のソメイヨシノもそろそろ散り始めそうですが、今週もがんばっていきましょう。