今日は土曜中山のダービー卿CTを検討してみます。かつてはモーリスがここを勝って、GⅠ馬に躍進したこともありますが、以来①人気の馬が勝ったことがありません。ハンデ戦だけに馬券的妙味のあるレースが期待できそうです。今回の主役はどの馬か、過去10年のレース傾向から確かめてみたいと思います。
1)斤量(ハンデ)
※ ( )内は今回の該当馬
・58㌔ 2頭
・57㌔ 6頭
・56㌔ 8頭
・55㌔ 9頭(コントラポスト ゴートゥファースト)
・54㌔ 3頭
・53㌔ 2頭
55・56㌔の中位ハンデ馬が優勢ですが、去年は上位3頭とも57㌔でした。少し重めくらいの馬を主力と見るのが妥当です。ロジリオンの58.5㌔はさすがに重い感じがしますが、どうでしょうか。
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇東京新聞杯 7頭(シャンパンカラー⑪7着 ゴートゥファースト⑫12着
ゾンニッヒ⑭14着)
〇東風S 7頭(タシット②5着 キープカルム①9着)
〇中山記念 2頭(メイショウチタン⑬6着)
〇ニューイヤーS 2頭(トロヴァトーレ①1着)
〇洛陽S 2頭(ロジリオン③1着 コントラポスト⑧5着
ノーブルロジャー④13着)
間隔で一番多いのは中7週(東京新聞杯)と中2週(東風S)で、全体的には2・3月に走っている馬が優勢です。ほぼ1年ぶりとなる4歳のエコロブルームはどんなもんでしょうか。
3)性齢 ※頭数は延べ数
〇4歳 7頭 〇5歳 17頭 〇6歳 4頭
〇7歳 1頭 〇8歳 1頭
/〇牝馬 3頭 〇騸馬 0頭
5歳が主力です。5歳が3着以内を外した年は過去10年で一度もないので、この世代から入るのがまずは「定石」でしょうか。
4)血統
流行廃りがあり、難解ですが、近年は父系か母系にミスプロ系の血脈をもつ馬が好走しているように映ります。今回のメンバーでは、アサカラキングとシュバルツカイザーの2頭以外は全ての馬が該当するので、もう少し絞り込んで、父ミスプロに母父サンデー系の馬をピックアップしておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・コントラポスト :父ルーラーシップ(キングカメハメハ)/母父フジキセキ(サンデーサイレンス)
・ゴートゥファースト:父ルーラーシップ(キングカメハメハ)/母父アグネスタキオン(サンデーサイレンス)
・ゾンニッヒ :父ラブリーデイ(キングカメハメハ)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
5)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① ⑤人気以内の馬が好走も、①人気はやや劣勢
② 1枠から5枠が優勢:外枠勢は劣勢
③ 前走もマイルの馬が基本
条件が少なくて、馬を特定できませんが、距離からは、アサカラキングやメイショウチタンらは苦しいというところでしょうか。
6)宮田式バイオリズム◎
・アサカラキング 5・3・0・9
・シャンパンカラー 3・0・1・7
・タシット 4・6・1・6
・トロヴァトーレ 5・2・0・2
・ノーブルロジャー 2・1・1・5
7)結 論
①人気が予想されるのは、モレイラ騎乗のトロヴァトーレでしょうか。前走でopリステッドのニューイヤーSを勝っていますし、その前はウォーターリヒトにハナ差2着ですから、実力上位は明らかです。ただし、①人気がややおぼつかないというデータもありますし、斤量増にも若干不安はあります。二番手予想のロジリオンにしても0.5㌔増とはいえ、一応トップハンデですから、ここは別馬から入ってみようと思います。データ的には5歳勢が主力のレースですが、現役世代の比較ではおそらく4歳勢が強いと思うので、ここは久々ながら4歳のエコロブルームを中軸に抜擢します。ボンドガールを封じこんだ前走のニュージーランドTの走りから、GⅢのハンデ戦ならばこの馬が主役を張れると思います。相手は、人気が予想される上の2頭よりも、軽量のゴートゥファーストとタシットの方に妙味ありです。あとは、コントラポストとキープカルム、ノーブルロジャーの復活でしょうか。まとめると、
◎エコロブルーム 〇ゴートゥファースト ▲トロヴァトーレ △ノーブルロジャー……
で、人気上位馬がコケるようなら好配当です。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。ソメイヨシノは満開ですが、寒の戻りで真冬の寒さです。どうか暖かくしてお過ごしください。