投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

宅配便130年戦争 - わしず つとむ(新潮社)


宅配便130年戦争

新潮社

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2006年1月20日発行

著者は「わしず つとむ」1944年東京生まれ。東京大学法学部卒。月刊「太陽」編集長を経て、フリージャーナリスト。大学講師。スポーツニッポン新聞社特別委員。

地域振興券が全国の低所得者(笑)に配られた時、それが郵便で送りつけられたためたまたまその時に自宅に不在だった我が家は、それを手に入れるために数十キロも離れた場所まで出向かなければならず、とても面倒だった思いがある。それより自家用車で出向ける私のような者はいいとして、公共交通機関で行かなければならない人はどうだったのか、その公共の交通機関さへ無くなってしまった地域の人たちはどうだったのか、ものすごく不自由であったのではなかったのかなどと考えていた。なんで宅配便を使わなかったのかといえば、野田聖子郵政大臣が地域振興券は信書にあたるからダメだと既に配る準備に入り業者選択まで済んだ段階で言い出したためで、ああ郵政族議員ここにありだ。

この本で宅配便は日本独特のものだということを知る。DHL、UPS、FedExは国際宅配便ではなかったのか?この本にはこれら海外の業者の名前も出るのだが、そのあたりの違いが分からない。

ヤマトが官立組織である郵政、運輸、警察と常に対立しながら今まで来たということは有名な話だが、それらを説き伏せて成長してきたヤマトを頂点とする日本の宅配便は今、郵政公社に宅配便コピーされようとしている。それも国に保護されながら郵政公社はコピーを行っているのだ。今後、民間宅配便はどうなるのか。


以下メモより。

p58 北陸地方 棒茶(茎を使った焙じ茶)

p59 昭和天皇は焙じ茶しか飲まない

 昭和天皇もこの加賀棒茶がいたく気に入ったようで
 残った「棒茶」を持って帰った

p113 宅配便取扱店
 
 警察庁は通常の道路交通法では使用する道路ごとに
 許可申請を出す必要がある取扱店の申請を交差点の
 角以外なら全国どこでも通用する許可を与えた。

p134 中曽根首相がもらったバレンタインチョコ

 1984年2月14日女子高生からチョコをもらう。
 そのチョコは宅配便で送られてきたが、その包みに
 はメッセージが入っていた。教育改革賛成というメ
 ッセージだった。郵政省はこの手紙を問題にした。
 郵便法第五条、信書にあたるのではないかというこ
 とだ。

p150 地域振興券 1999年(平成2年)

 野田聖子郵政大臣はこれは信書であるとした。

 


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