忘れ傘 (集英社文庫) | |
集英社 |
1988年9月25日第1刷
1985年8月集英社より刊行
半村良は高校生の頃の愛読作家。ただその頃はSF作品に限っていた。好きだったのは「石の血脈」等々、ああいった作品。
著者は「雨宿り」で直木賞を受賞したが、この「忘れ傘」も同じ路線。こういう作品も書いているのは知っていたが、高校生の頃も大学生の頃も見向きもしなかった。分からないですよ。いや分からないわけではないのだが、生臭っぽくてちょっと敬遠。
この本は短篇が6つ構成されていて、うろ覚えだが最初の方は半村良の経験に基づいた私小説かとも見える。
(2010年12月 西図書館)