どもっ! k-5610っす。

旧ブログ(釣って釣られて)

釣り好きオヤジが言いたい放題、独断と偏見で綴るひとり言でごぜーます。

一人5杯の予定が…

2012-02-02 11:50:44 | 釣りのこと
冬型の低気圧が奇跡的?にゆるみ、絶好の天気(しかもベタ凪)の1月18日、


戸津井の戸田丸さんから、大型アオリイカ狙いで出船した。


当日、巨匠は鳴門でメバル釣りのお仕事が入っており不在、


やっさんはお店があるのでNG、という事で、及ばずながら僕が阪神さんのお供をすることになった。


6時過ぎ、戸津井の港には見慣れた顔がそろっている、


皆さん、超がつくほどの常連さんで、腕もぴかいち、アオリイカだけでなく何を釣らせても上手な方ばっかりだ。


意気込んで船に乗り込むと、すでに準備は整っており、すぐに出船、まだ暗い港をゆっくりと船が離れた。


岸際の水温は13~14℃と、アオリイカ狙いには少し低く、船長は「アイノセ」という沖のポイントにターゲットを絞ったようだ。



船は日ノ岬の沖合、四国との中間に近い付近でエンジンの回転が遅くなり、ポイントに着いた事を知らせてくれる、


右舷の舳側にHさん、艫に僕、左舷舳にSさん、胴にYさん、そして艫に阪神さんという布陣で釣り開始♪




餌はもちろん活きアジで、PE3号の道糸の先に「戸田丸必殺仕掛」をセットし、錘は30号という仕掛け。


水深は68m~70m位、漁礁の際を流していくので、極端に底が荒くなるようなことは少なく、わりと平坦な感じで流れてゆく…、


一番期待の大きい、アサイチの1投目は竿先に神経を集中させ…、


あれ?


いつもなら誰かの竿が曲がるはずだが、気配が無い。


水温計を見ると、17.4度と水温の心配もないし、原因は何なのか?


そんな事を思っている時、Hさんのチェルマーレが大きく弧を描いている、


かなりの大物そうだが、イカ特有の引き込みが無いので多分根魚だろうとは思っていたが、


上がってきたのは、かなり大きなホウキハタという、名の通りハタ科のとても美味しい魚で、後で計ると5.7kgもあった。


船上は一気にやるになるが、いかんせんアタリが遠く、なすすべもない…、


隣では阪神さんが「なんかおかしいねん、餌は暴れるんやけど…」といいながら念のためにアワセを入れ、


一気に巻き上げると、小振りのマトウダイがついていた。(笑)



何回か潮上りをした後、やはりアタリが遠いので、少しだけ移動する事に…、




ここではYさんがガシラ、Sさんもガシラ、Hさんにはメジロにコウイカ、それに本命のアオリイカも釣れ、


船の前はカメラやスタッフが駆け寄り、賑やかに撮影が進むものの、阪神さんと僕は蚊帳の外、


ほとんどの時間、地元泉州の話やだんじりの話ばかりしていた。


話の夢中になり過ぎて、置き竿にしていたので、「あれでは釣れんわ」と後で船長からの教育的指導を受ける事にもなってしまった。(爆)


前はそれなりに賑わうものの、それでもアタリは少なく、またまたポイント移動、


今度はかなり日ノ岬に近い所まで戻ってきた。









水温はここでも17℃近く、水深は50m前後。


期待を込めて仕掛けを入れるが、ここもまた沈黙…。


早々に見切りをつけて「トウフ」という有名ポイントへ走る。


ここで船長が阪神さんに何やら耳打ち…、


すると阪神さんが仕掛けを交換、ヒラメ用の物に換えている、


船長が「ここはヒラメが多いので仕掛けを変えてもええよ」と秘密のアドバイスがあったらしい。


「じぶんも換えたら?」と阪神さん、


「いえいえ、僕は何とか1杯釣らないと、解説がイカボーズでは格好がつきませんやん」てことで仕掛けはそのまま。


しばらく流していると、今日一番のアジの暴れ方で、竿先がぐんと引き込まれた。


「ついに来ました!」と身構え、カメラもスタンバイOK、準備万端、引き込んでゆく竿先について行く…、


2回、3回と引き込み、徐々に力強く大きなアタリに変わってくると、


「まだかな?」、「もうええかな?」と心の戦いが始まる(笑)、


何度か大きくアタッた後、ずずずずずーっと竿先が大きく舞い込んだところで合わせを入れるが、


一瞬、少しのテンションがかかった後、痛恨のすっぽ抜け、


どうやらヒラメが咥えて走ったものの、鼻先にかけた針までは届かなかったようだ。


バラシの悔しさもさることながら、ここでは船長にバラシがばれる方が怖い、


もしばれると「何やっとんのや~!」と愛の鞭が容赦なく飛んでくる、


実際、慣れるまでは本気で「どついたろか?」と思った事も何度かあるほどの「愛の深さ」なのだ。(爆)


カメラはばっちりバラシの瞬間を押さえ、「これはこれで使えるわ」と。


無事?船長にバラシがばれる事もなく、再度元気なアジに付け替えて投入、


ばらしたとはいえ、アタリがあるという事はチャンスが大きくなったという事なので、阪神さんも集中しているが、


残念ながら女神はひとつ前の釣り座のYさんにほほ笑んだ。


Yさんの竿が大きく曲がり、上がってきたのは型は小さいながらもプリプリに太ったヒラメ、


悔しがる阪神さんと僕、


二人して「あれは我々が釣るべき魚であった! 横取りされた!」と怒りの矛先はYさんに向くことに。


で、ブツブツ言っていると、また竿先からアジが逃げ回る様子が伝わってくる、


「慎重に、慎重に…」と自分に言い聞かせ、タイミングをはかるが、先程のバラシの事もあり、あわせる決心がつかない、


アタリも、ヒラメかアオリか判断のつきにくいアタリで、迷っているうちに全員がこちらを注目している…。


もちろん…船長も。(笑)


決心がつかないまま、ゆっくりと竿先を上げ、聞いてみるとズッシリと重みを感じたので、「ままよ!」とアワセ!


なんとか無事にフッキングしたのでやり取り開始、まちがいなくアオリイカの引きで、重量感もそこそこ、


ここでバラすと元も子もないので、慎重に巻き上げて、無事に阪神さんの差し出すタモに収まった。


「安心して全身の力が抜ける」という経験は何度目だろう?




へなへなと座り込みたい気分と、1杯釣れたという気持ちの軽さが合わさって、何とも言えない充足感に満たされた。


相変わらずアタリのこない阪神さんには申し訳ないが、この1杯が「ある」と「ない」とでは大きな違いで、


僕にとっては、危うく「3回連続ボーズの前代未聞の不名誉な記録」からのギリギリ脱出劇だった。









船長もなんとか阪神さんに釣らせようと、時間延長をし、ポイントも何度か変わってみたが、


このあと誰の竿も曲がる事は無く、潮も無くなったのでやむなく沖上り…。


港に戻り、釣果、集合シーンと撮影して、長いような短いような不思議な時間が終わった。


  5.7kgのメタボホウキハタ





全員の釣果…、他にメジロとヒラメ。






船長にメジロとサゴシ、Yさんにヒラメを頂き、その日の夜にはこんなに立派な造りに変身し、宴会を盛り上げてくれた。




さてさて、どんなVTRになっているのでしょうか?


もう少ししたらサンTVに向けて出発です、じんわり緊張してるかも?です。(爆)



オンエアは22時!  お見逃しなく。